近江大鳥橋は、滋賀県甲賀郡にある、橋梁です。新名神高速道路の信楽インターチェンジと大津ジャンクション間に、琵琶湖の南端から東南東に約10kmの所に位置し、上り495m、下り555m に及ぶ巨大な橋です。
近江大鳥橋は、貴重植物や森林が広がる県立自然公園内に建設されていることから、周辺環境と調和する設計と景観のデザインが必要とされました。そこで景観を保つために、周辺にある地山や森林植物の色調に合うよう、薄茶色系の着色コンクリートが採用されました。
使用された製品: バイフェロックス 3420 (黄色)/チタンホワイト(白)
設計: タニヤ・ウィルコックス(アメリカの景観デザイナー)
東京湾アクアラインは、東京湾を横断して神奈川県川崎市と千葉県木更津市を結ぶ高速道路です。高速道路は全長15.1kmあり、海底トンネルは約10kmにも及びます。
川崎市からアクアラインを通る際には、海底トンネルを通ります。その入り口にある擁壁は、海底トンネルに向かって走る車からの視点を意識し、幾重もの地層が自然に深くなっていく様子をイメージしています。コンクリート擁壁に複数の色を用いることで、心理的な圧迫感をとり除き構造物の疎外感を和らげる、緩衝域としての機能を持たされています。
使用された製品: バイフェロックス110M(赤)/3420(黄)/318(黒)
建築家: ステュディオ・ハン
歴史ある寺院と隣接する立地から、周辺景観との調和に配慮し、外観に和テイストを施した愛知県名古屋市の八事交番。型枠に2種の異なる素材で凹凸を与えることで濃淡を出し、見事な市松模様を表現しています。
使用された顔料: バイフェロックス300G(黒)
設計: 株式会社三菱地所設計
2017年3月に竣工した首都高速神奈川7号横浜北線(横浜北線)の馬場換気塔に、ランクセスの顔料を用いた着色コンクリートが採用されています。唐突な建造物でドライバーの視界を遮ることのないよう配慮し、グレーベージュ系の色調で、周辺景観と調和させています。
使用された顔料: バイフェロックス4130(赤)/4920(黄)/4330(黒)
設計: 首都高速道路株式会社
耐候性に優れた顔料を使用し、コンクリート自体を着色しているので、土砂によりコンクリートの表面が損耗しても色彩は失われることなく、長期的に自然の美しい景観を保つことができます。
使用された顔料: バイフェロックス4330(黒)/4686(茶)