埼玉県草加市に位置する獨協大学は、外国語教育と国際交流で定評ある日本の私立大学です。同大学は、必要な全ての施設を1カ所のキャンパスに配置しているため、学生は勉学と課題活動の時間を効率的に活用することが可能となります。このような環境の中で、同大学学生センターは、学生のクラブ活動、日常生活のステージとなる建物となっています。
この学生センターは、学生のキャンパスライフにおいて重要な施設であることから、佐藤氏と浜橋氏は、建築は自然の質感をもつ素材を使用したいと考えました。北棟はガラスの直方体で、音楽・ダンス・演劇などのスペースが点在するクラブ活動を内外にアピールする情報発信のスペースとなります。北棟のガラス壁の内部に住宅地からの視線を遮る木製ルーバーを内蔵する一方で、南棟のルーバーは建物外部に配置し、土の質感を感じさせる素材を使用しました。
南棟はクラブの部室と事務局を集積させた機能的な施設であり、隣接する教室棟からの視線と日射を遮る目的で、土をイメージした色彩の表面にブラスト処理したコンクリート・ルーバーを採用しました。
使用された製品: バイフェロックス(黒)/(赤)/(赤)
設計:佐藤 維/浜橋 正 (株式会社 石本建築事務所)