ランクセスは、教育への取り組みは持続可能な企業理念の重要な柱の1つであると考えています。特殊化学品メーカーとして、企業の成長と付加価値を提供し続けるために、高い教養を身に着けた従業員を必要としています。特に科学の分野においては、若い専門家を発掘することは容易ではありません。自社の従業員の教育やキャリア開発に加え、ランクセスは学校や高等教育機関の若い科学者を支援しています。これにより、社会の発展に貢献し、長期的には、ランクセスの競争力を高めることにもなります。
真の影響力をもたらすコミットメント – ランクセスの教育プロジェクト
ランクセスは、2008年にドイツで広範囲に及ぶ教育プロジェクトを発足しました。同プロジェクトは、地元の学校の支援、科学施設の改善への資金提供、そして才能ある学生向けワークショップの開催などを手掛けてきました。これらのコミットメントによる実質的な効果は、最近学生向けに実施したアンケートでも実証されました。何よりも、ランクセスの支援は学生のモチベーションを高め、科学への興味を喚起し、そして職業選択にも影響を与えています。
教育に対するこの包括的なコミットメントは、他国にも及んでいます。ランクセスは、自社の拠点における企業責任を認識し、建設的な産学連携に取り組んでいます。
2013年に、ランクセス株式会社は、同社の製造拠点を置く愛知県豊橋市の7校の小学校と教育センターに化学実験キットを寄贈しました。同年10月に行われた贈呈式には豊橋市長も臨席頂きました。
さらにランクセスは、同年の秋に東京横浜独逸学園にも化学実験キットを寄贈しました。寄贈式では、ランクセス株式会社代表取締役社長のペーター・ワインマールが同校の生徒から熱い歓迎を受けました。
翌年の2014年には、公益社団法人セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン(SCJ)を通じて、岩手県山田町の複数の小学校に同実験キットを寄贈しました。同市内の小学校の中には、3月11日の東日本大震災で深刻な被害を受けた学校も含まれます。化学実験キットの寄贈を通して、授業で依然不足する実験用器材を補完し、同地域の子ども達を支援しました。ランクセスの日本法人代表取締役社長であるペーター・ワインマールは、船越小学校で化学実験キットが科学の授業でどのように使用されているかを見学しました。
「小学生向け化学」実験キットについて
この化学実験キットは、ランクセスグループが、ドイツのドルトムント工科大学化学学部の協力の下で設計しました。化学分野において研究の基礎となる化学実験を、小学生でも容易に、そして安全に体験できるように設計されており、小学1年生から6年生を対象に、10通りの実験を通して、物質が水の中でどのように動き、どのように反応するかを調査しながら、物質の「水溶性」について学ぶことができます。また、化学室や実験室を持たない施設においても、通常の教室で使用することが可能です。