2015-08-10
堅調な第2四半期を受けて2015年度の業績予測値を上方修正
ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、2015年度第2四半期の業績を発表しました。 堅調な第2四半期を受けて、ランクセスは2015年度通年の業績予測値を再び上方修正し、特別項目調整前EBITDAは8億4,000万ユーロから8億8,000万ユーロとしました(前回予測値: 8億2,000万ユーロから8億6,000万ユーロ)。
ランクセスのCEOであるマティアス・ツァハトは、次のように述べています。「ランクセスは、順調に回復基調を歩んでいます。第2四半期は、全部門が貢献したことで業績が向上しました。堅調な業績結果および事業再構築プログラムの迅速な実施に基づき、ランクセスは、通年の業績が前回予測を上回ると見ています」
第2四半期の連結売上高は前年同期比約4.3%増の約21億ユーロ(前年同期:20億ユーロ)となりました。販売量の増加と為替の有利な変動が、原料価格の低下に伴う製品売価の値下げ分を相殺する以上の効果を与えました。
特別項目調整前EBITDAは、前年同期比13%増の2億7,000万ユーロ(前年同期: 2億3,900万ユーロ)となりました。これは主に販売量の増加、事業再構築によるコスト削減、為替の有利な変動(特に米ドル高)が後押ししたことによります。その結果、特別項目調整前EBITDAマージンは12.8%(前年同期11.8%)と増加しました。
純利益は前年同期比58.2%増の8,700万ユーロ(前年同期:5,500万ユーロ)と大幅に増加しました。業務運営の効率化と固定資産の売却益がこの増加に貢献しました。
設備投資額は大幅に削減
純金融負債は約14億ユーロで、2014年末時点とほぼ同レベルとなりました。アジアにおける主なプロジェクトが完了し、設備投資額は、前年同期の1億5,400万ユーロから7,300万ユーロと半分以下に減少しました。CFOのミヒャエル・ポンツェンは次のように述べています。「事業再構築プロセスの一環で実施された財務基盤の強化の効果が現れています。これが、格付け機関であるムーディーズとスタンダード&プアーズによって評価され、両機関はランクセスの投資評価を安定的見通しと確認しました」
事業分野別の業績
パフォーマンスポリマーズ部門の売上高は、前年同期比3.5%増の約11億ユーロ(前年同期:10億ユーロ)となりました。同部門に影響を与えた主な要因は、販売量の増加、為替の有利な変動、原料価格の低下に伴う製品売価の値下げが挙げられます。特別項目調整前EBITDAは、前年同期比22.1%増の1億4,900万ユーロ(前年同期:1億2,200万ユーロ)となりました。
アドバンスト中間体部門の売上高は、ほぼ全ての顧客市場において継続する堅調な需要が牽引し、前年同期比3.1%増の4億6,800万ユーロ(前年同期:4億5,400万ユーロ)となりました。特別項目調整前EBITDAは、前年同期比2.6%増の8,000万ユーロ(前年同期:7,800万ユーロ)となりました。
パフォーマンスケミカルズ部門の売上高も大変好調で、前年同期比6.8%増の5億5,300万ユーロ(前年同期:5億1,800万ユーロ)となりました。特別項目調整前EBITDAは、前年同期比35.8%増と大幅に増加し1億1,000万ユーロ(前年同期:8,100万ユーロ)となりました。同四半期における原料価格の低下、為替の有利な変動、コスト削減が特に増益に貢献しました。
事業再構築プログラムは予定通り
昨年より着手している3段階の事業再構築プログラムは予定通り進んでいます。第1段階の「事業部および管理部門の組織再構築による競争力強化」は順調に完了し、第2段階の「製造および営業とサプライチェーンにおける競争力強化」にも着手しています。これには、エチレン・プロピレンゴム(EPDM)とネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-BR)の製造ネットワークの最適化が含まれています。
同プログラムの第3段階は、「事業ポートフォリオの競争力強化」に注力し、特にゴム事業での連携を図ります。ツァハトは次のように述べています。「現在、ランクセスはこれに関して建設的な話し合いを進めており、今年の下半期には具体的な結果を得ることができると見ています」
ランクセスは、ゴム事業をカーブアウト(事業分離)し、ランクセスグループ内に設立する法的に独立した新会社へ移行するプロセスを開始しました。「このようにして、ゴム事業の提携に向けた環境整備に務めています」 と、ツァハトは述べています。新会社は、20の製造施設と約3,700名の従業員を擁する、タイヤ&スペシャリティーラバーズ(TSR)およびハイパフォーマンスエラストマーズ(HPE)の両ビジネスユニット、そしてこれらを支える管理部門から構成される予定です。
2015年度第2四半期 主要データ(単位:100万ユーロ)
| 2014年度 第2四半期 | 2015年度 第2四半期 | 変動率 (%) |
売上高 | 2,019 | 2,105 | 4.3 |
特別項目調整前EBITDA | 239 | 270 | 13.0 |
特別項目調整前EBITDA マージン (%) | 11.8 | 12.8 |
|
純利益 | 55 | 87 | 58.2 |
1株あたり利益(EUR) | 0.63 | 0.95 | 50.8 |
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これは、ドイツ・ケルンで8月6日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて:
ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2014年の総売上は80億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,300人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)とヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
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ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ
村上 幸
TEL : 03-5293-8005 FAX : 03-5219-9773
lanxess.japan@lanxess.com
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