2019-02-19
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、逆浸透(RO)膜エレメントの製品群の拡充を継続しています。新製品の「レバブレン®(Lewabrane®) HP(高性能)」シリーズは、高い除去率とエネルギー効率の両立を実現するエレメントです。イオン交換樹脂「レバチット®(Lewatit®)」と組み合わせて使用することで、より低い運転コストで高水準の透過水を実現することが可能となります。
99.7%の平均塩除去率(2,000ppm NaCl、225psi)と高透過性を備えたこの新製品群は、ランクセスが2012年に発売した高架橋ポリアミド複合膜をさらに進化させたものです。製造工程でポリアミド架橋を制御することで、電荷にかかわらず、高い溶質阻止率を有する微細な「孔径」を実現させました。ランクセスの液体高純化テクノロジーズ(LPT)ビジネスユニットの膜ろ過テクニカルマーケティング責任者であるイェンス・リプニツキ博士は、次のように述べています。「プロセスの最適化により、透過水質を損なうことなく、流束を改善することができました。そのためpH値や塩分濃度などのフィードパラメータが変動しても、優れた流束率で高い除去率が達成できます」
ランクセスは、2019年2月25日から28日まで米国ルイジアナ州ニューオリンズで、アメリカ膜技術協会(AMTA)とアメリカ水道協会(AWWA)が主催する水処理膜技術の国際的な展示会「Membrane Technology Conference&Exposition」で、この新製品の「レバブレン®HP」を初めて展示します。
変動する状況下でも効率を発揮
逆浸透技術は、淡水化および浄水に使用され、パラメータが急に変動する可能性がある工業用水、都市用水および廃水の再利用において急速に成長しています。「レバブレン®HP」は、温度やpH値が変動しても不要なイオン成分を高い除去率で除去します。また、用途に応じて、様々な有害物質の除去に使用されています。例えば、ボイラー給水では、シリカ除去、廃水用途では、硝酸塩や有機物の除去を目的に使用されています。<s> </s>
リプニツキ博士は、次のように述べています。「多くの業界において、高い塩除去率と高いエネルギー効率を組み合わせることが有用です。特にROプロセスがイオン交換のような他の分離プロセスと組み合わせて設計されている場合、その利点は、より低い運転圧力、より高い除去率、負荷低減による設備の高寿命化です」代表的な用途としては、発電設備でボイラー水製造、超純水製造などの複合プロセス内での適用、廃棄物ゼロを目指した「ゼロ・リキッド・ディスチャージ/ZLD」を目指した設備内への適用が挙げられます。また、独自の運転法案(CCRO)により効果の最大化を実現します。
総合的な設計を可能に
ランクセスが開発した逆浸透(RO)膜およびイオン交換樹脂システム用の総合的なデザインソフトウェア「レバプラス(LewaPlus)」は、使いやすく信頼性の高い水処理設備の設計を可能にします。このソフトウェアは、イオン交換とRO膜のシステムを別々に若しくはハイブリッド化システムとしての設計をサポートします。これらは、これまでのランクセスの知識と経験の蓄積に基づいており、あらゆるニーズを満たすための一助として、システム設計者に情報を提供しています。最新の2.0.9バージョンには、すでに新製品の「レバブレン®HP」が対応しています。
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これは、ドイツ・ケルンで1月28日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
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ランクセスについて
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2017年の総売上は97億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 15,500人、世界中に59の拠点を展開しています。主な事業は、中間体、特殊化学品、プラスチックの開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
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