ランクセス、「アクアテック・アムステルダム2023」に出展し、持続可能で効率的な水処理を実現する製品ラインナップを紹介

ランクセスの「プロダクト・カーボンフットプリント・エンジン」は、 「ゆりかごからゲートまで（Cradle-to-gate）」 の原則に従い、製品のカーボンフットプリントを計算します。（写真：ランクセス）

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス（LANXESS）は、2023年11月6日～9日にオランダのアムステルダムで開催される「アクアテック・アムステルダム（Aquatech Amsterdam）2023」に出展し、「レバチット®（Lewatit®）」製品群の多用途で高性能なイオン交換樹脂、および「バイオキサイド®（Bayoxide®）」ブランドの吸着剤を紹介します。「アクアテック・アムステルダム」は、プロセス水、飲料水、および廃水産業のための国際見本市です。

ランクセスの液体高純化テクノロジーズビジネスユニットのテクニカルマーケティング責任者であるステファン・ノイファイント（Stefan Neufeind）博士は次のように述べています。「適切なイオン交換プロセスを選択する際には、さまざまな要素が鍵を握ります。持続可能性がますます重要な判断基準になりつつある中で、ランクセスは、持続可能な形で生産される原料をベースにした樹脂を開発しています。当社の設計用ソフトウェア『レバプラス』は、当社製樹脂の可能性を最大限有効に活用できる貴重なツールです。そして、このツールは、樹脂およびプロセスの選択、プラントの設計から、投資および運用コストの計算、プロセスの最適化まで、関連するすべてのステップを網羅しているのです

「スコープブルー」と「Eco」樹脂による持続可能性の向上

ランクセスの製品ブランドラベル「スコープブルー（Scopeblue）」は、再生可能原料の含有量が 50%以上の製品、または従来製品に比べカーボンフットプリントが 50%以上削減された製品であることを示し、このラベルを付与された樹脂は、持続可能性が大幅に向上しています。

ランクセスは、グループ製品のカーボンフットプリントを自動計算するべく、独自のシステムソリューションである、「プロダクト・カーボンフットプリント（PCF）・エンジン」を開発しました。これは、テュフ ラインランドのISO 14067認証を受けたもので、「ゆりかごからゲートまで（Cradle-to-gate）」（原材料の調達から工場出荷まで）の原則に従ってカーボンフットプリントを計算するために、社内外の数多くのデータソースを利用しています。このPCFデータは、顧客が自社のサステナビリティ活動に活用できるよう、無料で提供しています。

弱酸性陽イオン（WAC）交換樹脂である、「レバチットS 8227」、「レバチットS 8229」、および「レバチットCNP P」の3製品は、「スコープブルー」の両方の条件を満たしています。これらのアクリル樹脂の乾燥質量の半分以上は、マスバランス方式に従い、トール油から得られるアクリロニトリルに由来しています。また、そのカーボンフットプリントは、従来製品と比べて60%以上小さくなっています。樹脂はレバークーゼンの工場で生産されており、この施設は、マスバランス方式と同様に、ISCC PLUS（国際持続可能性カーボン認証）の認証を取得しています。詳細については、アクアテック・アムステルダム内で実施されるビョルン・ディンゲ（Bjoern Dinges）とマーティン・リヒテンヘルド（Martin Lichtenheldt）博士による、「水処理向けの持続可能なイオン交換樹脂－新しいタイプの『レバチットスコープブルー』と『Eco』」と題した、ランクセスのプレゼンテーション（2023年11月8日午前11時15分～、AquaStage、ホール3）で紹介します。

これらのWAC樹脂の重要な応用分野には、浄水フィルター用カートリッジがあり、例えばコーヒーや紅茶のような温かい飲み物を調理する際に、部分的に軟化された水を生成することができます。このようなフィルターシステムは、家庭用と商業用の両方で使用されるものです。

イオン交換樹脂は、質量や体積において、プラスチック筐体や活性炭と並び、カートリッジに対して占める割合が最も大きく、カートリッジのカーボンフットプリントは最大で半分に削減されます。持続可能性に対する消費者の意識が高まっている今日、このことは、最終製品においても競争上優位となる可能性が高いでしょう。

「Eco」ブランドの樹脂は、「スコープブルー」の定義に基づく厳格な基準をまだ満たしていませんが、カーボンフットプリントの大幅な削減を実現しています。

2023年11月8日午後12時からAquaStageで開催される、ディルク・シュタインヒルバー（Dirk Steinhilber）博士による、ランクセスのプレゼンテーション「新興汚染物質の除去におけるイオン交換樹脂『レバチット』の使用：PFASとそれ以降」では、いわば持続可能な水処理の一環としての地表、地下、および廃水の浄化という、持続可能性の側面も取り上げられます。

「レバプラス」－計算、モデリング、シミュレーション、最適化

ランクセスがこれまで数十年にわたり顧客に提供してきた、無料の設計用ソフトウェア「レバプラス」は、社内の専門家によって全社的に導入されています。ソフトウェアの機能範囲は年々拡大しており、現在では単純な設計タスクだけでなく、複雑なシミュレーションやコスト計算にも使用できます。

このソフトウェアパッケージには、イオン交換、逆浸透、および限外ろ過の各段階を組み合わせた構成を可能にする、多数のモジュールが含まれています。そして、ここでは、発電所や工業用水などの蒸気回路から、飲料水処理、排水処理、および食品工業プロセスまで、幅広い用途が網羅されているのです。「レバプラス」は、負荷フェーズと再生フェーズの両方を確実にモデル化し、顧客独自の要件や状況に適合させることが可能です。これにより、新しいプラントを計画し、また既存の設備のパフォーマンスをチェックして、必要に応じて最適化することができます。2023年11月7日午後12時45分からAquaStageで開催される、ランクセスの専門家、ハンス－ユルゲン・ヴェーデマイアー（Hans-Jürgen Wedemeyer）による、「レバプラス－イオン交換システムの評価と最適化のための完璧なツール」と題したプレゼンテーションでは、実際の事例を用いて、既存のプラントを分析し最適化する方法に焦点を当てます。

このソフトウェアは、現在11の言語に対応し、ユーザーは、テクノロジーモジュールをドラッグアンドドロップして組み合わせるだけで、複雑なシステム構成を作成することができる、非常に使いやすい設計となっています。「レバプラス」は、現在、100か国以上で6,000人以上のユーザーに使用されています。結果をPDFファイルに保存できるため、文書化も容易で、例えばさらなる分析やコンサルティングのために、ランクセスの専門家と簡単に共有することができます。

液体高純化テクノロジーズビジネスユニットの製品詳細については、以下のウェブサイトにてご確認いただけます。
https://lanxess.co.jp/jp/products-japan/business-units-japan/liquid-purification-technologies-japan/（日本語サイト）

www.lewatit.com　（英語サイト）　

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これは、ドイツ・ケルンで10月27日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。

この原文（英語）は、以下のURLにてご参照下さい。 www.press.lanxess.com

ランクセスについて

ランクセスは、世界32カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2022年の総売上は81億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 13,100人です。主な事業は、中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス（DJSI World）及びヨーロッパ・インデックス（DJSI Europe）の構成銘柄です。

ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。

www.lanxess.co.jp

本件に関するお問い合わせ先

ランクセス株式会社　コーポレートコミュニケーションズ

TEL : 03-5293-8006　FAX : 03-5219-9773

lanxess.japan@lanxess.com

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(2023-1027J)