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2023-05-25

サルティゴ、「Chemspec Europe 2023」に出展し、持続可能な生産とサプライチェーンに関する取り組みを紹介

  • サルティゴ、「Chemspec Europe 2023」に出展(2023年5月24~25日、スイス・メッセバーゼル、スタンドC50)
  • クライメート・ニュートラル(気候中立)な生産とネットゼロ・バリューチェーンへの道
メタセシス反応に関する5年以上の実験室および操業での実績は、受託合成に関してサルティゴの専門家の助けとなっています。12m3のスケールにおいて、(一部は敏感な)触媒やエチレン流の取扱いから、平衡反応の標的制御、生成物の緩やかな隔離まで、その全てが行われています。(写真:ランクセスAG)

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)の完全出資子会社で受託製造会社のサル ティゴは、「Chemspec Europe 2023」に出展し、持続可能な生産およびサプライチェーンに関連する活動や成功事例、今後の目標について紹介します。今回で36回目を迎えるファインケミカル品および特殊化学品に関する国際見本市は、2023524日~25日にスイスのバーゼルで開催されています。

 

サルティゴの生産戦略責任者であるヴィルフリート・ヤヴォレクは次のように述べています。「サルティゴとそのお客様は、デジタルトランスフォーメーション、バリューチェーン全体にわたる包括的な気候保護、持続可能な社会を目指した信頼性の高いサプライチェーンに積極的に取り組んでいます。これらすべてを必要なコスト管理を行いながら実現することは、非常に困難な課題です。しかし、それは避けては通れない道なのです」これは、レバークーゼンに本拠を置くサルティゴの中核事業である受託合成のみならず、サルティゴが製造および販売する幅広いファインケミカル品および特殊化学品にも当てはまります。

 

グループの積極的な目標

「サルティゴは、将来を見据えた気候保護と持続可能性の活動を通じて、グループ全体の積極的な目標の達成に重要な貢献を果たしています」と、サルティゴの最高経営責任者であるマイケル・ゾベルは強調します。ランクセスは2040年までに、直接排出におけるクライメート・ニュートラルを目指しています。サプライヤーや顧客と協力し、2030年までにスコープ3の排出量を2015年比で40%削減することが目標です。また、2050年までに、上流および下流においてサプライチェーン(ネットゼロ・バリューチェーン)全体のクライメート・ニュートラルを目指しています。最終的には、2050年までに製品ポートフォリオ全体のクライメート・ニュートラルを目指します。

 

さらなる持続可能性に向けたデジタル化

サルティゴは、親会社であるランクセスが開発した「プロダクト・カーボンフットプリント・エンジン」を使用して、自動化されたプロセスにより製品のカーボンフットプリントを計算します。このソフトウェアは、ERP(企業資源計画)システムから既存データにアクセスし、これを気候関連の材料情報と組み合わせ、「ゆりかごからゲートまで(Cradle-to-gate)」(原材料の調達から工場出荷まで)のアプローチに基づいて、生産工程で発生する温室効果ガス排出量を計算します。これには、生産時、製品毎の原材料、消費エネルギー、操業用資材、物流、廃棄物処理による温室効果ガス排出量などが含まれます。このツールは、製品のカーボンフットプリントの定量化に関するISO 14067規格に従い、TÜV Rheinlandによって認証されています。このデータは、ライフサイクル評価の重要な基礎にもなっています。

 

このようにして得られた情報は、サルティゴの顧客が独自の持続可能性目標を達成し、これを明確に文書化するのに役立ちます。サルティゴはすでに、自社生産と購入エネルギー(温室効果ガス議定書に基づくスコープ1および2)からの排出量を非常に正確に記録することができます。サルティゴのキーアカウント管理責任者であるアンドレ・グロスマンは次のように述べています。「サルティゴは、すべての製品のカーボンフットプリントを確実に導き出せるように、原材料、廃棄物処理、外部物流に関するスコープ3排出量のデータベースを継続的に拡張および改善しています」原材料の調達先、製品ポートフォリオ、生産量は、季節や市場によって頻繁に変動するため、これは複雑な作業です。しかし、全排出量の約60%を占めるのは約20種類の物質に過ぎず、その多くは無機原料です。「再生可能エネルギーで作られた塩素、水酸化ナトリウム、水素を使用することで、20235月以降のカーボンフットプリントは飛躍的に改善されるでしょう」と、グロスマンは述べています。

 

プロセス統合型の持続可能性

サルティゴの成功は、合成プロセスの開発と最適化に関する数十年にわたる専門知識に基づいています。同時に、革新的な生産方法は持続可能性を高める上で大きなポテンシャルをもたらすため、顧客からも一層の注目を集めています。「再生可能エネルギーや原材料の使用と並んで、これは我々の生産活動をより持続可能なものにするための、もう1つの決定的な要因です」と、サルティゴの新規事業開発および内部事業責任者であるギド・ギフェルズは説明します。2005年にノーベル賞を受賞した金属触媒メタセシスのような現代の反応形式は、高度に選択的かつ穏やかな条件下で行われ、多くの場合、複雑な生成物に対する短くて単純な合成経路を可能にし、高い純度で提供する、という点で優れています。これにより、反応における原料やエネルギーの使用が効率化されるほか、生成物の処理や分離が容易になります。また、廃棄が必要な副産物の発生も少なくなり、廃棄物の削減にもつながります。

 

オレフィンメタセシスの現在の応用例として、農業用フェロモンの製造が挙げられます。これは、植物を保護するための高効率で選択的かつ無毒な化合物であり、害虫の繁殖を妨げます。メタセシスなどの効率的な合成方法により、現在では大規模にコスト効率良く製造および使用できるようになっています。そこでサルティゴは、顧客の要望に応えて、ヨーロッパのブドウガ(Lobesia botrana)の雌が分泌する特定のフェロモンである、(E,Z)-7,9ドデカジエン-1-オール-アセテートを数トン規模で生産しています。果実栽培やワイン醸造の環境において、このエステルが十分量放出されると、その種の雄は雌を見つけられずに交尾することができなくなります。この「錯乱テクニック」により、ブドウガの被害をしきい値以下に抑えることができます。この環境に優しい方法は、ドイツの複数の州で政府から補助金を受けています。

 

メタセシス反応は、再生可能原料から医薬品有効成分、芳香族物質や芳香剤、脂肪酸誘導体を製造する際にも利用されています。このような背景において、新しい触媒や改良された触媒のターゲット開発は、新たな可能性を継続的に切り開いています。

 

サルティゴが提供する包括的なサービスの詳細については、https://saltigo.comよりご確認いただけます。ランクセスグループの気候保護活動に関する情報の詳細については、https://lanxess.com/en/Sustainability/Material-Topics/Climate-Protection-and-Energy-Efficiencyよりご確認いただけます。

 

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サルティゴについて

サルティゴは、本社をドイツ・レバークーゼンに構え、レバークーゼンとドルマーゲンに製造拠点を置く受託製造の専門会社で、全世界に約1,300人の従業員を擁しています。特殊化学品メーカー、 ランクセスの完全出資子会社で、コンシューマープロテクション部門(2022年度売上高: 236,600万ユーロ)に属しています。サルティゴについての詳細は、同社URLにてご確認下さい。

https://lanxess.co.jp/jp/products-japan/business-units-japan/saltigo-japan/ (日本語)

www.saltigo.com英語

 

ランクセスについて

ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2022年の総売上は81億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 13,200人です。主な事業は、中間体、添加剤、コンシューマープロテクション製品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。

ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。

www.lanxess.co.jp

 

本件に関するお問い合わせ先

ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ

TEL : 03-5293-8006 FAX : 03-5219-9773

lanxess.japan@lanxess.com

 

免責について (Forward-Looking Statements)

本プレスリリースには、ランクセスの予測、見解、期待、そして第三者からの引用を含む、予測・予定事項の記述がございます。様々な既知あるいは予測不能なリスク、不確定要素、またその他の要因により、実際に発生する結果、財務状態、発展及び業績が、本資料に記載の予測・予定事項と大幅に異なる可能性があります。本資料に示される将来予測に関する意見の正確性や進展が実際に起こりえるかどうかに関しても責任を負うものではありません。ここに示されたいかなる情報、予測、推定、目標、意見に関して、明示的あるいは黙示的な表明や保証を行うものではありません。そのため、これらの記述につきまして、本資料の記載事項に全面的に依存されることは控えて頂きますようお願いします。本資料に示したいかなる脱漏、誤った記述に関しても責任を負いかねます。また、この資料を使用することによる直接的あるいは間接的に生じる事項に関して、ランクセスとその関連会社、役員、責任者、従業員は一切の責任を負いかねますので、併せてご了承いただきますようお願い申し上げます。

 

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(2023-0512J)

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