ランクセスは、才能ある若手音楽家を育成するため、世界各国で支援を行っています。ランクセスが支援する取組みの1つとして、日本においては、長野県松本市で毎年開催される「サイトウ・ キネン・フェスティバル松本」の主なプログラムの1つである「青少年のためのオペラ」を単独スポンサーとして協賛しています。
オペラの公演に先駆け、ランクセスは指揮者である十束尚宏氏にお話を伺いました。
ランクセス: 本日はお時間を頂戴しまして誠に有り難うございます。小澤征爾音楽塾オーケストラとの共演についてのご感想をお聞かせ下さい。
十束氏: 何より、とても純粋な音のするオーケストラです。とても美しい音を奏でるオーケストラだと思います。また、小澤征爾音楽塾では若い歌手の方々も育てていらしゃいますが、今回の歌手の方々も大変素晴らしい方たちです。
ランクセス: 巨匠小澤氏に師事されたことは、ご自身の音楽活動においてどのような重要な意味を持つとお考えでしょうか?
十束氏: 日本人として最も世界的に高名な音楽家である小澤先生に大学時代から教えて頂いたことは、本当に貴重な経験でした。
ランクセス: ご自身の音楽の技術、経験を若手音楽家及びコンサートに来て下さる次世代の人達にどのように伝えたいとお考えでしょうか?
十束氏: 自分が小澤先生に教えて頂いたこと、海外で学んだ経験を、指揮者として表現したい、と思っています。 それはつまり、各作品に作曲家がどのような思いを込めたか、作曲家の気持ちをオーケストラやお客様に伝えることであると考えています。
ランクセス: オーケストラにおいて指揮者はどのような役割を果たしているとお考えでしょうか?
十束氏: 先にもお答えした通り、指揮者の仕事は、各作品に込めた作曲家の気持ちを伝えることだと思います。もちろんそれはオーケストラのメンバーも同じですが、指揮者の役割は、さらに、それをわかりやすく一つにまとめ、作品を演奏する上で、オーケストラ全体を同じ方向に導くことだと思います。
ランクセス: 9月6日と7日に演奏される音楽に関してもう少し詳細をお教えいただけますでしょうか。
十束氏: 「ヘンゼルとグレーテル」は誰もが知っている有名なグリム童話ですが、それにフンパーディンクが音楽をつけたものです。民謡調の旋律が取り入れらた、美しいメロディと和音の楽曲で、若い方たちにも決して飽きることなく、楽しく聴いて頂ける作品だと思います。だからこそ小澤先生も「青少年のためのオペラ」にこの作品を選ばれたのだと思います。
ランクセス: ご自身のこれからの活動内容と豊富をお聞かせいただけますでしょうか。
十束氏: 小澤先生に今回この様な機会を頂き、サイトウ・キネン・フェスティバル松本に参加できたことは、大変貴重な経験です。これをご縁に、今後も小澤先生に、少しでも触れながら、指揮者としてできるだけ多くのことを学びたいと思っております。また昔から作曲もしており、作品をアマチュアのオーケストラなどに演奏して頂いたりしているのですが、これからも今まで以上に作曲をしていきたいと思っています。
ランクセス: ありがとうございました。