「バイフェロックス®(Bayferrox®)」の商標名で販売されているランクセスの無機顔料は、想像以上に私達の日常生活の中で広く使用されています。従って、ワールドカップで必須のインフラ整備においても使用されるのは当然のことなのです。
「バイフェロックス」は、土木建築において重要な2つの分野で使用することができます。「バイフェロックス」顔料で着色された舗装は、例えば、その規模に関わらず優れたソリューションを発揮します。
歩道に使用することで、より魅力的になり、アレンジも可能で、歩行者を適切に誘導することができます。例えば、サンパウロ市庁舎が運営するFree Walkway Programに使用されているほとんどの歩道は「バイフェロックス」で着色されたブロックが使われています。
これらの歩道はより透水性を備えているため、洪水の抑制に貢献します。また、着色コンクリートの構造物は、明瞭な区別と強い存在感をもたらすため、建築家の間で広く普及しています。
「バイフェロックス」で着色されたサイディングは、数えきれない利点を提供します。色はこれまでより長期間持続し、さらなる耐候性も備えているため、色あせせず環境にも優しい製品です。無機顔料「バイフェロックス」製品群を使用することで、 建設会社と建築家は、ブラジルのワールドカップをより創造的な空間にデザインすることが可能です。
例えば、南アフリカのヨハネスブルグの「サッカー・シティ・スタジアム」のファサード(建築物の外観)は、ガラス繊維で強化された着色コンクリートパネルが使用されました。サッカー・シティ・スタジアムの建設は南アフリカの全く新しいランドマークを創るだけでなく、近代的なサッカースタジアムの建設デザインの新たな基準を築くことにもなりました。
このスタジアムのファサードの最も傑出した特徴は、革新的かつインテリジェントのコンセプトで、技術面と美観の融合を表現しています。この斬新なデザインを実現したのは、Rieder Smart Elements社(本社:オーストリア、製造:ドイツ)で、サッカー・シティ・スタジアムの外壁28,000平行メートルの被覆材に使用されたfiber Cを供給しました。
このファサードの建築には、合計2,100モジュール(1モジュールは16 fiber Cパネルで構成)が使用されました。自然な色とダイナミックな表面を備えた、このガラス繊維で強化された着色コンクリートパネルによって、建築家はアフリカの伝統的な飲用ポット「ひょうたん」を表現するデザインを実現できました。
着色コンクリートの使用を決定したもう1つの理由はその気象条件でした。強風と近辺の金鉱からの砂塵によって、サンドブラストと同じ現象が生じ、従来のコーティングではこれに対応できません。着色パネルを製造する上で、ガラス繊維で強化されたコンクリートはハロルドショルツ社の液体顔料で着色されました。その液体顔料には、世界的に評価されている「バイフェロックス」顔料が使われています。
「バイフェロックス」の技術的詳細:
製品説明:酸化鉄無機顔料
用途:コンクリート、塗料・塗装、プラスチック、紙、ガラス、ゴム、セラミック、化粧品、ウッドチップなど幅広い材料の着色に使用される
特長: