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2013-02-08 | スピーチ

ランクセス:2013年度の活動に関する記者説明会

2013年2月8日の都内での記者説明会にて:ランクセス株式会社 代表取締役社長 ペーター・ワインマールによるスピーチ

本日はお忙しい中、2013年初となるランクセスの記者会見にご出席賜り、厚くお礼申し上げます。

 

ランクセスは、この2013年度への活動に向けて大きな期待をもって取り組んでいます。

 

皆様ご存知のように、ランクセスは、プラスチック、合成ゴム、特殊化学品、中間体の開発、製造とマーケティングを主な事業とする、世界有数の特殊化学品メーカーです。

 

ランクセスは、31カ国に48の拠点を展開し、従業員数は約 17,100名を擁しています。2011年度のランクセスの連結売上高は88億ユーロを達成しました。

 

ランクセスは、国際社会と地球環境における企業の社会的責任を深く認識しています。この責任の下に、イノベーションと技術へのコミットメントをお約束し、昨年を「グリーンモビリティ」の推進の年としました。

 

さて、今後の活動に関して述べさせていただく前に、少しお時間を頂戴し、過去1年間を簡単に振り返らせていただきます。

 

2012年度は、ランクセスにとって重要な年でした。世界有数の特殊化学品メーカーとしてのポジションを一層強固にしただけでなく、今後数年間の礎を築く、いくつかの重要なマイルストーンを達成しました。

 

その主な例をご紹介しましょう。

 

インドのジャガディア拠点と米国のガストニア拠点において高性能プラスチックの「デュレタン®」と「ポカン®」向けのコンパウンディング工場の稼働が開始しました。

 

中国の南通では、台湾のTSRC社との合弁事業によるアクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)の新工場の稼働を開始しました。この工場の建設は記録的なスピードで完成しました。

 

さらに、ランクセスは、世界最大級の2つの合成ゴム製造プラントの起工式を行いました。その1つは、中国・常州においてエチレン・プロピレンゴム (EPDM) 製造プラント、もう1つは、シンガポールにおいてネオジウム触媒ポリブタジエン ラバー(Nd-PBR) 製造プラントで、現在建設中です。

 

また、ランクセスがDAX30構成銘柄に選出されたことは、大変光栄なことでした。 DAX30は、フランクフルト証券取引所上場の優良30銘柄です。

 

これにより、ランクセスは、ドイツの主要企業30社の1つと認められたことになります。

 

これは、ランクセスにとって歴史的なマイルストーンとなりました。

 

ここ日本でも、そして世界においても、ランクセスの基本企業戦略は、4つのメガトレンドのニーズに対応する技術を開発することです。

  • Ÿ 拡大するモビリティ
  • Ÿ 急速に進む都市化
  • Ÿ 水資源の必要性
  • Ÿ 持続的な食物生産の必要性

 

中でも、ランクセスは、拡大するモビリティに特に注力して取り組みます。

 

CO2排出量の増加は地球の気候と環境を脅かす深刻な問題です。適切な対策を講じなければ、世界中のCO2排出量は、2050年までに倍増することになります。

 

モビリティの未来は、環境に配慮したものであるべきと確信しています。そして、新素材と技術は、未来の車の発展に繋がるベースとなることは明らかです。

 

化学産業は、これら新素材と技術を発展に導く中核を担っています。ですから、ランクセスは、昨年、「グリーンモビリティ」を年次テーマに掲げ推進してまいりました。

 

ランクセスは、イノベーションと技術に基づいた6つの柱を軸に「グリーンモビリティ」に貢献します。

  • Ÿ エコタイヤ
  • Ÿ 軽量化素材
  • Ÿ 持続可能な皮革用化学品
  • Ÿ テクニカルプロダクツ
  • Ÿ 植物由来の原料
  • Ÿ バイオ燃料と再生可能なエネルギー

 

ランクセスが定義する「グリーンモビリティ」関連製品とは、

  • Ÿ 資源を節約、あるいは使用時の不要な排出物を削減
  • Ÿ バイオ原料、及び、再生原料からつくられてる

製品を意味します。

 

ランクセスの製品、技術、イノベーションにより、当社及びお客様が持続可能なモビリティを実現するソリューションを可能にします。

 

みなさま、「グリーンモビリティ」はランクセスの成長の原動力です。

 

メガトレンドであるモビリティ向けの製品は2011年度の総売上高の約40%を占めました。そして、「グリーンモビリティ」関連製品は、約17%になります。

 

2015年度までに「グリーンモビリティ」関連の製品の売上高を80%増の約27億ユーロに引き上げる数値目標を掲げています。

 

ランクセスは、今まさに日本において、市場の発展に貢献し、そして弊社のグローバル事業の成長を押し上げるすばらしい機会が訪れていると確信しています。

 

あらゆる面で、日本は環境分野におけるリーダーです。例えば、トヨタのハイブリッド車「プリウス」は、過去4年連続で日本の新車販売台数トップとなり、昨年の年間の販売台数も過去最高を記録しています。

 

経済産業省によって定義された「次世代自動車」は、2040年までに50%〜70%の市場シェアを達成すると予測されています。

 

「スマートシティ」プロジェクトの数が年々増加しています。「スマートシティ」とは、計画的に進められた、環境に優しい様々な機能を統合した省エネコミュニティーを意味します。

 

最近欧州と韓国で導入されたタイヤラベリング制度は、米国、中国、ブラジルにおいても現在検討中です。日本ではすでに2010年に導入されています。

 

モビリティメガトレンドは、日本の産業の主要な成長要因であると確信しています。

 

従って、「グリーンモビリティ」を可能にするランクセスのプレミアム製品は特に日本では重要であると考えます。

 

世界有数の自動車メーカーとタイヤメーカーの多くは日本の企業であり、これらの企業がその分野において技術リーダーとして役割を果たしています。

 

世界的なモビリティブームに伴い、これらの企業は革新的な技術を持続的に開発していくことが求められています。

 

ランクセスは、強固なグローバルネットワーク、技術的な専門知識、イノベーションによって、日本、そして世界各地において長期的パートナーとして、これらの企業のニーズにお応えしてまいります。

 

ランクセスが、今年、特に注力する分野をいくつかご紹介します。

 

第1に、ランクセスの高性能プラスチックの「デュレタン®」と「ポカン®」、革新的な「テペックス」コンポジットシート技術、そして、「HiAnt」技術サービスによって、自動車メーカー向けの最先端の軽量化ソリューションを提供することに注力します。

 

これによって、お客様は、より軽量で、低燃費、低CO2排出量の車を製造することが可能となります。それにより、環境に優しい効率的な社会を実現することができます。

 

第2に、ランクセスは、引き続きエコタイヤに注力します。世界有数の合成ゴムメーカーとして、お客様が燃費の向上とCO2排出量を低減する革新的なタイヤを開発するサポートが可能です。

 

高性能ゴムのNd-PBR(ネオジウム触媒ポリブタジエン ラバー )とSSBR(ソリューションスチレンブタジエンゴム)の両方を含有するゴム配合により、単に環境に優しいだけでなく、すぐれた耐久性を備えたタイヤの開発に貢献することができます。

 

ランクセスは、AA等級のコンセプトタイヤを公開し、弊社のNd-PBRがいかに耐久性を強化できるかを数ヶ月前に実証しています。

 

耐久性は、現在のタイヤラベリング制度では評価対象に含まれていませんが、トップランクのタイヤの中での差別化要素となると期待しています。

 

第3に、工業向け特殊合成ゴムポリマーの強化を図ります。これらのゴムは車の製造に欠かせない存在です。実際、自動車1台あたり約18Kgの工業用ゴムが使用されています。

 

2011年にDSM エラストマーズ事業を買収することで、ランクセスは、高性能ゴムの一種であるエチレン・プロピレンゴム(EPDM)の世界有数のサプライヤーとなりました。

 

市場そしてお客様によりよいサービスを提供するため、2013年1月1日付けでテクニカルラバープロダクツビジネスユニットを2つに分割し新体制となりました。

 

その1つであるケルタン エラストマーズビジネスユニットは、ケルタンEPDM事業を取り扱い、事業本部はオランダのヘレーンとなります。

 

分割したもう一方のビジネスユニットは、ハイパフォーマンスエラストマーズビジネスユニットです。アクリロニトリル・ブタジエンゴム(NBR)、クロロプレンゴム(CR)、 水素化ニトリルゴム(HNBR)、エチレン・酢酸ビニル共重合体(EVM)事業を取り扱い、事業本部はドイツのレバクーゼンとなります。

 

もちろん、この両ビジネスユニットは、日本のお客様のニーズにお応えするため、日本においても展開しています。

 

ランクセスは、今年度も引き続き、「グリーンモビリティ」を推進してまいります。これを受け、いくつかの重要なテーマについて市場の現状を理解することが大切であると考えました。

 

そして、日本の市場調査会社マクロミル社にインターネット調査を委託しました。調査対象は、日本国内在住で、自家用車を所有し、過去2年以内にタイヤを購入したドライバーです。約600名から回答を頂きました。

 

この興味深い調査のいくつかの重要な結果を紹介します。

 

日本のドライバーは環境意識が高く、車体や車部品の素材が車選びの重要な要素になっていることが分かりました。

 

80%以上のドライバーが環境保護・燃費向上に向けて何らかの取り組みを行っています。例えば、積載する荷物の軽量化、といった簡単な取り組みもあります。

 

環境保護・燃費向上のための方法として、エコドライブの実施と定期的な車のメンテナンスが高い割合を示しました。

 

ドライバーの20%弱が燃費向上のために「低燃費タイヤ」を使用すると回答しました。

 

ドライバーの約半数が「低燃費タイヤ」を購入しなかった理由に販売価格を挙げました。

 

また、「低燃費タイヤ」の使用者は他のドライバーと比べてエコカーの所有率が高いことが明らかになりました。これは、「低燃費タイヤ」の使用者は、環境への関心が高く、長期視点で考えると、エネルギー効率に優れた「低燃費タイヤ」が経済的であると認識していることを示唆しています。

 

調査の最も有望な結果は、日本では若いドライバーが他の世代より環境への関心が高いということです。20代のドライバーの内、32%弱が「低燃費タイヤ」を使用し、28%がエコカーを所有しています。

 

40%以上が自動車を購入する際に車の素材を意識すると回答しました。素材が車選びの重要な要素となっていることが分かります。

 

しかし、一方で、約80%が車体軽量化によるCO2排出量の削減効果を、実際の削減率より低いと予想していることが明らかになりました。

 

この「低燃費タイヤと自動車部品に関する意識調査」で明らかになったことは、日本の消費者は、環境に優しく燃費効率にすぐれた製品を選択するように努めているということです。

 

この調査の結果から、「グリーンモビリティ」を可能にするランクセスの製品は、特に日本では重要である、という私たちの考えに一層の確信を得ました。

 

みなさま、ランクセスは、「グリーンモビリティ」における技術、イノベーション、成長だけでなく、良き企業市民としての役割に確固たるコミットメントを持っています。

 

若手の創造性と潜在的才能を育成することは非常に重要であると確信しています。もしも世界中で理解されている言語があるとすると、その言語は音楽ではないでしょうか。

 

こういった理由から、ランクセスはドイツのYoung Euro Classic やシンガポールのSingapore National Youth Orchestra など、世界各地で音楽活動への取り組みや後援を通して、若手音楽家の支援を行っています。

 

特にランクセスが誇りをもって行っている取り組みは、小澤国際室内楽アカデミー奥志賀とサイトウ・キネン・フェスティバル松本のプログラムの1つである「青少年のためのオペラ」を通して巨匠小澤征爾氏と共に日本で若手音楽家の支援を行っていることです。

 

この2つのプログラムは、才能ある若手音楽家に、プロフェッショナルな環境の中で、トップレベルの音楽家の指導のもと、自己の創造性を発揮できる比類ない機会を与えます。

 

最後になりますが、ランクセスは、2011年3月11日に発生した東日本大震災により被災された方々への復興支援に取り組んでいます。今年も引き続き、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンを通して東北の子どもたちの支援を行ってまいります。

 

みなさま、ご覧いただきましたように、ランクセス株式会社にとって2013年は、活況ある、チャンス多き年になると確信しています。

 

そのために、ランクセスは、

継続した「グリーンモビリティ」の推進、

軽量化素材、「エコタイヤ」、工業用ゴムへの注力、

そして、引き続き企業責任を果たすべく、様々なCSR活動に取り組んでまいります。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

それでは、みなさまのご質問にお答えさせていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

免責について (Forward-Looking Statements)

このニュースリリースには、ランクセス経営陣による現在の仮定と今後の予測に基づく記述があります。既知あるいは未知の各種リスクや不確定性、その他の要素により、本頁に記載された予測と弊社の今後の総合売上高、財務状況、業績の数字が異なる場合があります。弊社は、ニュースリリースの記載事項を更新、もしくは今後の出来事や進展状況に合わせ、内容を変更する義務はないものとします。

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