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2011-01-12

ランクセス、アルゼンチンにおいて初の買収

  • タイヤブラダー技術を獲得
  • BRICs諸国においてさらなる投資を計画
  • 車社会化のメガトレンドがタイヤ需要を支える

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、アルゼンチンにおける初の買収により、中南米で事業活動を拡大することを発表しまし た。ランクセスの完全出資子会社であるラインケミーが、タイヤ業界向け離型剤及び加硫ブラダーのリーディングカンパニーであるDarmex S.A(以下、Darmex社)を買収しました。

今回の買収によりラインケミーは、高度に細分化された市場である工業用ゴム製品向け離型剤の世界有数のメーカーとなります。また、大手タイヤメー カーの重要な製造地域である中南米においてDarmex社のブラダー技術も獲得します。Darmex社の製造拠点は、成長著しいBRICs諸国の1つであ るブラジルに近接しており、ランクセスは、ここ数年間でBRICs諸国での事業展開を大幅に拡大しています。

今後数年のうちに、ラインケミーは、ブラダー製造事業を拡大する予定で、Darmex社の離型剤およびブラダーは、ラインケミーの商標名で販売されます。

ランクセスの経営委員会メンバーであるレニェー・ファン・レッセルは、次のように述べています。「この買収により、タイヤ業界における革新的な技術 プロバイダーとしてラインケミーのポジションを強化すると共に、世界有数の合成ゴムメーカーであるランクセスの優位性をさらに高めます。Darmex社の 信頼性の高い製品群は、成長市場の顧客向けのオーダーメイド・ソリューションに注力するランクセスの戦略に合致しています」

両社は、買収価格を公表しないことで合意しました。関係当局の承認は必要とされず、売買契約は直ちに締結されます。ランクセスは、この買収を現存する流動性からファイナンスし、この買収で2011 年における1 株あたりの利益を増加させることを企図としています。

Darmex社は、1971年に設立された非公開会社で、2010年度の売上高は、3,000万米ドルを達成する見込みです。同社の地域別の売上比率は、ブラジルが約40%、北米及び南米(ブラジル除く)が約60%となります。

ブエノスアイレスに本社を置くDarmex社は、世界中に約200名の従業員を擁し、アルゼンチン共和国(ブルサコとメルロ)とウルグアイ(コロニ ア)に最新の製造拠点を有しています。Darmex社は、50カ国以上に顧客を持つブラダーメーカーで、世界で唯一タイヤメーカーに革新的で高品質な離型 剤もあわせて提供することができます。

ブラダーは、タイヤ製造工程において使用されます。グリーンタイヤや未加硫タイヤをタイヤ用プレス機に挿入し、プレス機を閉じた後、グリーンタイヤ の内側からブチルゴムブラダーを高圧・高温下で膨張させ、圧力で内側からグリーンタイヤを金型に向け押し付けることにより、タイヤの最終的な形状が作られ ます。また離型剤は、タイヤがブラダーや金型に付着するのを防ぎます。これらの化学品は、タイヤメーカーが高い費用効率と円滑な製造工程を実現するうえで 不可欠です。

Darmex社のマーケティング及びセールス部門のグローバルディレクター、Jose Sganga氏は、次のように述べています。「定評ある製品群を揃え、欧州及びアジアで幅広く展開しているラインケミー社の傘下に入ることは、大変喜ばし いことです。これにより、Darmexの従業員は、さらなる成功の機会を得ることになるでしょう」

離型剤とブラダーの需要は、世界のタイヤ生産量と並行して増加すると予測され、今後10年間で年平均成長率約5%が見込まれます。車社会化のメガトレンドが、この成長を支えており、ブラジル、中国、インドなどの国における中産階級の増加がその需要の原動力となっています。

また、ブラダー製造を外部に委託するタイヤメーカーが増加しています。これは、製造の最適化を図り、ブラダー専門メーカーが高品質の製品を提供できるという利点があるためです。世界のブラダー市場規模は、3億ユーロを越えると予測されています。

ラインケミー CEO兼プレジデント、アンノ・ブロコウスキーによると、Darmex社の買収は、急速に発展するBRICs諸国でのラインケミーのポジションの強化を図 るさらなる投資につながる、としています。「一例として、現在、私達はブラジルと中国本土においてブラダーと予備分散ゴム薬品の新しい製造施設、そして、 インドに潤滑油用添加剤の新プラントの建設を検討しています」

2010年5月、ラインケミーは、ニジニ・ノヴゴロド州(ロシア)で主にロシアのタイヤ及び工業用ゴム市場向けのゴム添加剤の製造プラントの建設に着工しました。

1889年に設立されたラインケミーは、世界各国に約800名の従業員を擁し、2009年に売上高2億2,600万ユーロを達成しました。マンハイム(ドイツ)に本社を置き、アントワープ(ベルギー)、
シャー ドン(米国・オハイオ州)、サンパウロ(ブラジル)、マデュライ(インド)、青島(中国)、豊橋(日本)に製造拠点を構えています。ラインケミーは、「レ )」などの定評ある商標名でゴ(Additin)」、「アディティン(Stabaxol)」、「スタバクゾール(Rhenogranノグラン ム、潤滑剤、プラスチック工業用の添加剤及び特殊化学品を製造しています。

ランクセスは、アルゼンチンに約290名の従業員を擁し、Munroに現地本社、Zarateに皮革用化学品の製造拠点を置いています(両地区ともブエノスアイレス州)。

ランクセスについて
ランクセスは、世界23カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2009年の総売上は50億6,000万ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 14,500人、世界中に42の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。http:// www.lanxess.co.jp

免責について
このニュースリリースには、ランクセス経営陣による現在の仮定と今後の予測に基づく記述があります。既知あるいは未知の各種リスクや不確定性、その他の要素により、本頁に記載された予測と弊社の今後の総合売上高、財務状況、業績の数字が異なる場合があります。弊社は、ニュースリリースの記載事項を更新、もしくは今後の出来事や進展状況に合わせ、内容を変更する義務はないものとします。