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2015-03-23

ランクセス、2014年度通年の業績を発表

増益達成、事業再構築プログラムを迅速に進める

  • 2014年度通年の特別項目調整前EBITDA: 8億800万ユーロ(前年比約10%増)
  • 純利益: 4,700万ユーロに増加
  • 2014年度配当提案: 1株0.5ユーロ(前年同様)
  • 純金融負債: 約4億ユーロ減
  • ゴム製造ネットワークの最適化に着手: 2015年度末でドイツ・マール拠点におけるエチレン・プロピレンゴム(EPDM)の製造中止
  • 2015年度第1四半期の特別項目調整前EBITDA: 2億1,000万ユーロから2億3,000万ユーロの見込み
  • CEOのマティアス・ツァハトによると、ランクセスの事業再構築プログラムは順調

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、2014年度通年の業績を発表しました。困難な市場および競争環境において、経常利益および純利益の向上を図ることができました。連結売上高は前年比3.5%減の約80億ユーロとなりましたが、特別項目調整前EBITDAは前年比9.9%増の8億800万ユーロとなりました。純利益は事業再構築プログラムに関する特別損失の計上にもかかわらず、前年比2億600万ユーロ増の4,700万ユーロとなりました。同時にランクセスは純負債を大幅に削減し、営業キャッシュフローは目覚ましく向上しました。

 

ランクセスのCEOであるマティアス・ツァハトは、次のように述べています。「特に、厳しいビジネス状況が続く中で、大幅な増益は喜ばしいことです。ランクセスは、事業再構築プログラムへの取り組みを予定通り進めており、これらの数字には最初の成果が表れています。しかしながら、ランクセスが再び長期の成長軌道に乗るためには、まだ多くの課題が残っています。当期においても、ランクセスは引き続き事業再構築プログラムを組織的に実施し、ランクセスの将来の道筋をつけていきます」

 

3段階の事業再構築プログラムは予定通り

2014年8月、ランクセスは3段階の事業再構築プログラムを発表しました。第1段階の「事業部および管理部門の組織再構築による競争力強化」は、ほぼ完了しました。これには、世界的に実施された約1,000名の人員削減が含まれます。そのうち、ドイツ国内では主に管理部門が対象となり、約500名が合意の上退職となりました。ドイツ国外では約500名が削減されます。これまでに、対象となる従業員の約70%が合意に至りました。第1段階の実施により、ランクセスは2015年度末に約1億2,000万ユーロ、2016年末から年間1億5,000万ユーロを削減できる見込みです。

 

ランクセスは、第2段階の「製造および営業とサプライチェーンにおける競争力強化」について、最初の対策に着手しています。現在の合成ゴム市場における供給過剰を考慮し、ランクセスはエチレン・プロピレンゴム(EPDM)とネオジウム触媒ポリブタジエンラバー(Nd-BR)の製造ネットワークの最適化を図ります。

 

ランクセスは、2015年度末でマール拠点(ドイツ)におけるEPDMゴムの製造を中止する予定です。ランクセスのEPDM製造ネットワーク内で、マール施設は規模の経済性が限られること、またエネルギー価格および原料費が他の拠点と比較して高いことなどから、競争力が低下しているためです。

 

マール拠点の総従業員数は約120名で、ランクセスは、双方の合意点を導き出すために直ちに従業員代表との話し合いを始めます。

 

ランクセスは2016年度中に、Nd-BRの製造をドルマーゲン拠点(ドイツ)とシンガポール拠点に集中します。オレンジ拠点(米国)、カボ・デ・サント・アゴスチーニョ拠点(ブラジル)のNd-BR製造施設はそれぞれの地域の市場向けに供給する予定です。ポートジェローム拠点(フランス)とオレンジ拠点にあるNd-BR施設では、余剰製造能力を利用し、将来的に他のブタジエンゴムグレードを製造します。加えて、ランクセスは柔軟な資産管理の一環として、オレンジ拠点におけるブタジエンゴムの製造量を低減し、4製造ラインのうち3ラインのみを稼働します。

 

事業再構築プログラム終了後、ランクセスは、EPDMとNd-BRの製造施設を、北米、ラテンアメリカ、アジア、欧州の4地域にそれぞれ1施設ずつ配置することになります。

 

EPDMとNd-BRの製造ネットワークの組織再構築に伴い、約140名の従業員の削減が行われ、約5,500万ユーロの特別損失が発生します。一方、2016年度末から年間約2,000万ユーロのコスト削減が期待できます。

 

事業再構築プログラム第2段階の取り組みとして、「営業とサプライチェーンおよび製造プロセスと施設の最適化」などの対策も進行中です。これらの取り組みの成果は、2015年後半に現れる見込みです。

 

同プログラムの第3段階である「事業ポートフォリオの競争力強化」は、特にゴム事業での連携により達成されます。ランクセスは現在、複数の可能性のあるパートナーと交渉中で、2015年度下半期には結果を報告できる予定です。

 

ランクセスの監査委員会は、ミヒャエル・ポンツェンを経営委員会メンバー兼CFOに任命し、2015年4月1日付けで就任すると発表しています。ポンツェンは、現在ランクセスのコーポレートコントローリンググループファンクションの責任者です。

 

ポンツェンは、現CFOベルンハルト・デュットマンの後任となります。2011年よりランクセスのCFOの責務を担ってきたデュットマンは、2015年3月31日付けで退職し、新たなキャリアを追求します。

 

2014年度の業績:増益を達成し、財務体質の強化も実現

2014年度のランクセスの連結売上高は前年比3.5%減の約80億ユーロとなりました。これは、特にパフォーマンスポリマーズ部門における製品売価が値下げになったことが主な要因です。グループ全体の販売量の微増は、この減少を相殺するに至りませんでした。

 

特別項目調整前EBITDAは、2015年1月末発表の速報値では前年比9.9%増の8億800万ユーロとなりました。3部門全てが増益に貢献しました。製品売価の値下げにも関わらず増益となったのは、特にコスト削減、設備稼働率の向上、為替変動による有利な影響によるものです。グループの特別項目調整前EBITDAマージンは、10.1%(前年:8.9%)に増加しました。

 

ランクセスグループの純利益は、前年比2億600万ユーロ増の4,700万ユーロとなりました。この増加の主な要因は減損損失の計上が少なかったことでした。一方、事業再構築プログラムに関する約1億8,000万ユーロの特別損失は、純利益に不利な影響を与えた主な要因でした。1株あたり利益は、0.53ユーロ(2013年:−1.91ユーロ)となりました。

 

前回の発表通り、ランクセスの経営委員会と監査委員会は、2015年5月13日に開催される年次株主総会において2014年度の配当金として1株あたり0.5ユーロを提案する予定です。この場合、配当総額は約4,600万ユーロとなります。2013年度の配当金も1株あたり0.5ユーロでした。

 

2014年度の設備投資額は、6億1,400万ユーロで、前年の6億2,400万ユーロより微減となりました。CFOのベルンハルト・デュットマンは次のように述べています。「ランクセスは、今期の設備投資額を約4億5,000万ユーロまで大幅に減額する予定です。2016年度は、4億ユーロから4億5,000万ユーロのレベルを予定しています」

 

営業キャッシュフローは、前年比1億5,600万ユーロ増の7億9,700万ユーロになりました。これは、ビジネス関連と運転資本の減少によります。高い設備投資額にもかかわらず、純金融負債は2014年12月31日時点で約13億ユーロ(前年度末:17億ユーロ)に減少しました。この主な理由は2014年5月に増資が順調に行われたことと厳格な運転資本管理によるものです。

 

事業分野別の業績

2014年度のパフォーマンスポリマーズ部門の売上高は、前年比8%減の約41 億ユーロとなりました。これは主に原料価格の低下に伴い、全てのビジネスユニットの製品売価を値下げしたことと、引き続き厳しい市場環境および若干の販売量の低下によるものです。2014年度通年では、為替差損もわずかながら売上高にマイナスの影響をもたらしました。 

 

特別項目調整前 EBITDAは、前年比約1%の微増で3億9,200万ユーロとなりました。特に大幅なコスト削減と、為替差益が好影響を与えました。製品売価の値下げおよび販売量の減少はマイナスの影響を与えています。また、中国におけるEPDM製造プラントの増産コストと第4四半期の棚卸資産評価減などの要因が、同部門の利益に影響を与えました。

 

2014年度のアドバンスト中間体部門の売上高は、前年とほぼ横ばいの約16億ユーロとなりました。原料価格の変動に伴う製品売価の調整を、販売量の増加で相殺しました。特に農薬業界において堅調な需要がみられました。

 

特別項目調整前 EBITDAは、前年比5.9%増の3億300万ユーロとなりました。販売量の増加と原料価格の低下により増益となりましたが、製品売価の調整がマイナスの影響を与えました。

 

2014年度のパフォーマンスケミカルズ部門の売上高は、前年比2.9%増の約22億ユーロとなりました。これは販売量の増加と製品売価のわずかな値上げによるもので、若干の為替差損の影響を相殺するに十分でした。

 

特別項目調整前EBITDAは前年比18.6%増の2億7,400万ユーロとなりました。この増益は主に、販売量の増加、為替変動による有利な影響、製品売価の値上げ、原料価格の低下によるものです。しかしながら高い製造コストがマイナスの影響を与えました。 

 

今後の見通し

ランクセスは2015年度も、特に合成ゴムの分野で厳しい競争環境が続くと予測しています。パフォーマンスポリマーズ部門では、自動車およびタイヤ産業からの需要が前年度に比べて若干改善すると予測される一方で、価格圧力が特にEPDMとブチルゴムの業績に影響を与え続けると考えています。軽量化プラスチック向けの事業は好調が続くと予測しています。

 

ランクセスは、当期はアドバンスト中間体部門の主要顧客産業からの需要は良好となるものの、農薬製品の成長は減速すると予測しています。また、パフォーマンスケミカルズ部門の需要状況はわずかに改善すると予測しています。

 

不安定ではあれ、継続すると見られる米ドル高が、全体的に事業に好影響を与えると思われます。ランクセスはまた原料価格の不安定性も続くものと予測しています。

 

ランクセスは、2015年度第1四半期の特別項目調整前 EBITDAは、前年より増加し、2億1,000万ユーロから2億3,000万ユーロを見込んでいます。これは、中国常州のEPDM製造プラントとシンガポールのNd-BR製造プラントの立ち上げコスト2,500万ユーロを織り込み済みです。

 

ランクセスは2015年度も継続して事業再構築に重点的に取り組むため、特別項目調整前 EBITDAは前年と同水準を予測しています。これには、事業再構築プログラムにより見込まれるコスト削減や、前述の増産コスト、アジアでの遊休設備費用が含まれています。2015年度と2016年度の遊休設備費用は、全体的に約1億ユーロと見込んでいます。

 

例年同様、ランクセスは2015年5月7日に行われる第1四半期業績レポート報告の際、本年度の見通しの詳細を発表する予定です。

 

2014年度通年 主要データ (単位:100万ユーロ)

 

 

 
 

2013年度

 

通年

 
 

2014年度

 

通年

 
 

変動率%

 
 

2013年度

 

第4四半期

 
 

2014年度

 

第4四半期

 
 

変動率%

 
 

売上高

 
 

8,300

 
 

8,006

 
 

-3.5

 
 

2,014

 
 

1,904

 
 

-5.5

 
 

特別項目調整前

 

EBITDA

 
 

735

 
 

808

 
 

9.9

 
 

176

 
 

154

 
 

-12.5

 
 

特別項目調整前

 

EBITDA マージン

 

(%)

 
 

8.9

 
 

10.1

 
 

 

 
 

8.7

 
 

8.1

 
 

 

 
 

純利益(負債)

 
 

-159

 
 

47

 
 

>100

 
 

-204

 
 

-68

 
 

66.7

 
 

1株あたり利益(EUR)

 
 

-1.91

 
 

0.53

 
 

>100

 
 

-2.45

 
 

-0.74

 
 

69.8

 

#            #            #

  

これは、ドイツ・ケルンで3月19日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。

この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com

 

 

ランクセスについて:

ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2014年の総売上は80億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,600人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)とヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。

ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。

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ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ

村上 幸

TEL : 03-5293-8005 FAX : 03-5219-9773

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(2015-00012J)

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