2022-03-10
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、合成酸化鉄顔料メーカーとして初めて、特定の製品群に対し認証された環境製品宣言(EPD)を発行することを発表しました。ランクセスはEPDにより、製造する顔料の「原料調達から出荷まで」における環境影響に関する包括的な情報を提供できるようになります。これらの情報は、国際規格のISO 14025および様々な建築製品・サービスを対象とする欧州のEN 15804規格に準拠したものです。
ランクセスの無機顔料(IPG)ビジネスユニットの責任者であるマイケル・アートゥル(Michael Ertl)は次のように述べています。「EPDの発行は、顔料業界で最も高い持続可能性の基準を設定するというランクセスのコミットメントの証です。さらに、信頼性の高いランクセスの「バイフェロックス(Bayferrox)」ブランドの酸化鉄顔料は、世界中の建築業界において、コンクリート建材や塗料、プラスチックの着色に使用されています」
国際規格に準拠した認証
今回対象となるEPDは、環境影響の観点から、建築用の資材、製品、構成材について記述したものです。その内容は、対象品目のライフサイクルアセスメントおよび機能・技術特性に基づきます。ランクセスの「バイフェロックス」顔料のEPDは、ドイツの建築環境研究所(Institut Bauen und Umwelt e.V.:IBU)により、国際規格に準拠して認証されています。IBUは、国際的なDIN規格に準拠した建築製品の環境影響について、信頼性の高い包括的な評価を実施することを目的とするプログラムで、第三者の専門家による認証も行われています。また、IBUは、プログラム運営者間の相互認証に関する多くの協定を持つ欧州ECOプラットフォームへの加盟により、世界的に高い評価を受けています。
持続可能な建築物のための基礎を築く
持続可能な建築は、経済的で環境にやさしい未来を目指す際の不可欠な要素です。その結果、EPDは建築業界においてますます利用されるようになり、建築物が持続可能性の認証を取得するための重要な前提条件の一つになっています。「ランクセスが原材料メーカーとして、製品レベルでこの透明性を達成するために努力していることや、そのことにより建築製品業界の顧客が自社製品の環境影響についてより正確なアセスメントができるようになることを喜ばしく思います」とIBUのマネージングディレクターであるアレクサンダー・レーダー(Alexander Röder)氏は述べています。建築資材のEPDは、建築物の認証取得の際に有利に働く可能性があります。
原則として現在のアセスメントでは、使用されている建築資材が認証を取得したものであるかどうかが考慮されます。「当社の『バイフェロックス』ブランドのように、製造時に使用される原材料が認証済みのEPDを取得できれば、それが建築資材のライフサイクルアセスメントで考慮されるためプラスの効果があります」とIPGビジネスユニットの建設マーケットセグメントの責任者であるホルガー・ヴェント(Holger Wendt)は述べています。さらにEPDは、顔料の環境プロファイルに透明性を与え、異なる原材料の供給元からの酸化鉄製品を比較するための強固な基盤を提供します。これにより、建築資材メーカーは、自社製品のライフサイクルアセスメントを最適化・明確化することができます。
合成酸化鉄顔料の製造工程では大量のエネルギーが使われるため、異なる製品を比較することは有意義な試みです。そのためランクセスは、過去数十年にわたり、製造拠点において持続可能な生産プロセスを導入することにより、顔料のカーボンフットプリントの改善に計画的な投資を行ってきました。「主力製品のEPD認証によって、ランクセスのライフサイクルアセスメントへの取り組みをお客様に分かりやすく示すことができます」とマイケル・アートゥルは説明しています。
ランクセスの建築業界向け無機顔料に関するより詳細な情報については、以下のURLからご覧いただけます。https://lanxess.co.jp/jp/products-japan/business-units-japan/color-for-construction-j/colored-concrete-j/
経営委員会メンバーも持続可能性に直接関わる
ランクセスは、経営委員会メンバーに直接、持続可能性に関するテーマを割り当てています。これらのテーマには、気候保護とエネルギー、労働安全衛生、環境保護、製品と循環型バリューチェーン、従業員、企業文化、および持続可能性の目標達成に関する透明性の高い報告が含まれます。2021年に設立されたサステナビリティ委員会を通じて、経営委員会のメンバーが主要なサステナビリティ・プロジェクトに関する共同決定を下します。
ランクセスの最高経営責任者(CEO)であるマティアス・ツァハトは次のように述べています。「ランクセスは企業の社会的責任を十分に認識しているため、持続可能性を行動の指針としています。しかし、顧客や将来の優れた人材、また資本市場における企業の魅力を高める上で、持続可能性はますます競争力を増しています。私たちは、インセンティブ制度や仕組みを改善することで、持続可能性をより不可欠な要素として位置付けています」
ランクセスが目指す持続可能性に関するより詳細な情報については、以下のURLからご覧いただけます。https://lanxess.com/en/Responsibility/Approach/Sustainability-Targets
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これは、ドイツ・ケルンおよびミュンヘンで2月17日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2020年の総売上は61億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 14,900人です。主な事業は、中間体、添加剤、特殊化学品及びプラスチックの開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
本件に関するお問い合わせ先
ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ
TEL : 03-5293-8006 FAX : 03-5219-9773
lanxess.japan@lanxess.com
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(2022-0217J)