2022-05-09
グループ内の全部門が成長に貢献し、力強いスタートをきる
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、2022年度第1四半期の業績を発表し、厳しい環境下ながら力強いスタートを切ったことを示しました。今回の発表で、4月19日に発表された第1四半期の暫定値が確認されたことになります。ランクセスは、自信をもって第2四半期を迎えており、第2四半期の特別項目を除くEBITDAは、2億8,000万ユーロから3億5,000万ユーロを見込んでいます(前年度同期:2億7,700万ユーロ)。また、2022年度通期においては、特別項目を除くEBITDAは前年度よりも大幅に高くなると予測しています。ただし、ウクライナでの戦争の影響拡大の可能性、および、インターナショナル・フレーバー・アンド・フレグランス(IFF)社のマイクロビアルコントロール(微生物制御)事業の買収によるプラスの効果については、現在の業績予測値には含まれていません。なお、IFF社の買収手続きは第3四半期に完了する見込みです。
ランクセスのCEOであるマティアス・ツァハトは次のように述べています。「ランクセスは特殊化学品に注力し、近年、市場での強力なポジションを築いてきました。そのことが現在の厳しい市場環境下においても成果に繋がっています。原材料とエネルギーのコスト増には、販売価格の改定で対処することができています。しかしながら、ウクライナでの戦争が今後の業績に及ぼす影響を予測することは極めて困難であり、ランクセスは今後の展開を引き続き注視してまいります」
2022年度の第1四半期の特別項目を除くEBITDAは大幅に増加し、前年同期比32.2%増の3億2,000万ユーロとなりました(前年同期:2億4,200万ユーロ)。グループ内の全部門が成長に貢献し、中でもスペシャリティアディティブス部門が特に好調でした。原材料とエネルギーコストの大幅な増加には、販売価格の改定により対処しました。また、買収の順調な進展(特にエメラルド・カラマ・ケミカル社)もまた、業績にプラスの貢献を果たしました。特別項目を除くEBITDAマージンは、13.2%でした(前年同期:14.3%)。
第1四半期の連結売上高は、前年同期比43.7%増の24億3,200万ユーロ(前年同期:16億9,300万ユーロ)でした。純利益は、9,800万ユーロ(前年同期、ただし継続事業によるもの:6,300万ユーロ)に達しました。
部門別業績:全部門において原材料とエネルギーのコスト増に成功裏に対処
アドバンスト中間体部門の売上高は、前年同期比35.6%増の6億1,300万ユーロ(前年同期:4億5,200万ユーロ)となりました。これは主に、原材料とエネルギー価格の高騰に対応した販売価格の引き上げの効果によるものです。特別項目を除くEBITDAは前年同期比24.3%増の8,700万ユーロ(前年同期:7,000万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAマージンは14.2%(前年同期:15.5%)でした。
スペシャリティアディティブス部門では、販売価格の値上げおよび全般的な需要改善によって、売上高と特別項目を除くEBITDAが増加しました。建設、石油、ガス業界からの好調な需要と航空業界の継続的な回復傾向が特に大きく貢献しました。また、為替レート(特に、対米ドル)もプラスの効果をもたらしました。売上高は、前年同期比41.2%増の7億3,000万ユーロ(前年同期:5億1,700万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは、前年同期比83.8%と大幅増の1億3,600万ユーロ(前年同期:7,400万ユーロ)となり、過去最高値を達成しました。特別項目を除くEBITDAマージンは18.6%に増加(前年同期:14.3%)しました。
コンシューマープロテクション部門の売上高と利益は、前年同期比で増加しました。新設したフレーバー&フレグランス(F&F)ビジネスユニットが特に貢献しました。同ビジネスユニットには、米国企業エメラルド・カラマ・ケミカル社の買収による消費財セクター向けの特殊化学品事業が含まれています。さらに、全てのビジネスユニットが、販売価格の値上げを行いました。為替レートもプラスの効果を及ぼしました。一方で、物流全般の困難な状況によって販売量は減少し、マイナスの効果をもたらしました。売上高は、前年同期比48.4%増の5億600万ユーロ(前年同期:3億4,100万ユーロ)となりました。特別項目を除くEBITDAは、前年同期比13.2%増の8,600万ユーロ(前年同期:7,600万ユーロ)となり、特別項目を除くEBITDAマージンは17.0%でした(前年同期:22.3%)。
エンジニアリングマテリアルズ部門の売上高と利益は増加し、原材料とエネルギーの価格上昇に対応した販売価格の値上げが寄与しました。売上高は前年同期比52.8%増の5億7,600万ユーロ(前年同期:3億7,700万ユーロ)でした。特別項目を除くEBITDAは、前年同期比13.6%増の6,700万ユーロ(前年同期:5,900万ユーロ)となりました。自動車業界の需要が部品供給の遅滞の為にやや弱まり、その結果、特にハイパフォーマンスマテリアルズビジネスユニットにおいて販売数量が減少したことが利益を引き下げました。特別項目を除くEBITDAマージンは11.6%(前年同期:15.6%)に減少しました。
2022年度第1四半期 主要データ(単位:100万ユーロ)
| 2021年度 | 2022年度 | 変動率(%) |
売上高 | 1,693 | 2,432 | 43.7 |
特別項目を除いたEBITDA | 242 | 320 | 32.2 |
特別項目を除いたEBITDAマージン(%) | 14.3% | 13.2% |
|
純利益 | 63* | 98 | 55.6 |
純金融負債 | 2,345** | 2,501 | 6.7 |
従業員数** | 14,866** | 14,886 | 0.1 |
* 継続事業による純利益 ** 2021年12月31日時点
# # #
これは、ドイツ・ケルンで5月5日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2021年の総売上は76億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 14,900人です。主な事業は、中間体、添加剤、特殊化学品及びプラスチックの開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
本件に関するお問い合わせ先
ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ
TEL : 03-5293-8006 FAX : 03-5219-9773
lanxess.japan@lanxess.com
免責について (Forward-Looking Statements)
本プレスリリースには、ランクセスの予測、見解、期待、そして第三者からの引用を含む、予測・予定事項の記述がございます。様々な既知あるいは予測不能なリスク、不確定要素、またその他の要因により、実際に発生する結果、財務状態、発展及び業績が、本資料に記載の予測・予定事項と大幅に異なる可能性があります。本資料に示される将来予測に関する意見の正確性や進展が実際に起こりえるかどうかに関しても責任を負うものではありません。ここに示されたいかなる情報、予測、推定、目標、意見に関して、明示的あるいは黙示的な表明や保証を行うものではありません。そのため、これらの記述につきまして、本資料の記載事項に全面的に依存されることは控えて頂きますようお願いします。本資料に示したいかなる脱漏、誤った記述に関しても責任を負いかねます。また、この資料を使用することによる直接的あるいは間接的に生じる事項に関して、ランクセスとその関連会社、役員、責任者、従業員は一切の責任を負いかねますので、併せてご了承いただきますようお願い申し上げます。
その他の情報
ランクセスのニュースリリースは www.lanxess.co.jp の”プレスリリース”項目よりご覧ください。また、役員およびその他の写真は http://photos.lanxess.com(英語)より入手いただけます。ランクセスの動画および音声、ポッドキャストについては下記をご覧ください。http://globe360.net/broadcast.lanxess/(英語)
ランクセスのウェブマガジンは下記でご覧いただけます。
https://webmagazine.lanxess.com/ja/(日本語)
ランクセスのTwitter、Facebook、Linkedin、YouTubeの公式ページは下記サイトをご覧ください。
http://www.twitter.com/LANXESS_JP(日本語)
http://www.facebook.com/LANXESS(英語)
http://www.linkedin.com/company/lanxess(英語)
http://www.youtube.com/lanxess(英語)
(2022-0505J)