サルティゴ、ドイツで開催の「Chemspec Europe 2015」に出展

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス（LANXESS）の完全出資子会社であるサルティゴは、今年で30周年を迎えるファイン・スペシャリティケミカル分野の展示会「Chemspec Europe 2015」（ドイツ・ケルンにて6月24日～25日に開催）に出展しました。サルティゴの営業責任者であるヨーク・シュナイダーは、同展示会において次のように述べています。「サルティゴの主要事業は、特に農薬産業向けの受託製造サービスが中心です。サルティゴはこれまで順調に事業を展開しており、今後の展望も有望であるとみています」シュナイダーは、サルティゴのノウハウ、経験、そして技術力が他の業界にもメリットをもたらすことができると確信しています。「高品質の低分子化学物質に関して、信頼性と優位性があるパイロット生産あるいは大量生産をお考えのお客さまは、是非ともサルティゴまでご連絡ください」

サルティゴは、アミン、複素環、均一触媒用ホスファン配位子、そして様々なホスゲン誘導体（特にクロロホルメート）などの非独占的なマルチカスタマー製品も提供しています。世界保健機構（WHO）推奨の一般に広く使用されている、極めて効果の高い防虫剤「Saltidin^®」は、そういったマルチカスタマー製品の１つです。

顧客の競争優位性を高める

サルティゴは、受託製造パートナーとして単に化学合成を提供するだけではありません。受託可能なサービスパッケージのポートフォリオは、高度なコンサルティングや進行中の専門的なプロジェクト管理から、国内外の様々な法規（例えば、欧州のREACH - 化学物質の登録、評価、 認可及び制限に関する規則 - や殺生物性製品指令など）に準拠したプロセス検証や物質の登録のサポートなど多岐にわたっています。また、サルティゴの長年の経験と専門知識は、医薬品分野において数多くの米国食物医薬品局（FDA）監査に合格できたことによっても裏付けられています。

シュナイダーは次のように述べています。「サルティゴは、『知的な』製造プロセスを綿密に計画することによって、お客様に非常に重要なメリットをもたらすことができます。つまり、お客様が求める完全に最適化された分子構造に至る筋道、そしてその開発と製品化までの提供ができるのです」これにより、例えば新製品発売までの期間を短縮するなど、お客様に真の競争優位性をもたらします。

サルティゴは、新薬の上市準備をしている幾つかのプロジェクトを担当しています。その一例として、現在、cGMPに準拠した医薬有効成分（API）の独占的合成を進行中で、2015年度第4四半期に上市が予定されています。サルティゴの精密化学品の責任者であり、また医薬品事業も担当するディルク・サンドリは次のように述べています。「サルティゴのプラントは、このプロジェクトの現段階で必要とされる有効成分を非常に有利な条件で大量生産するのに理想的な状況にあります」

持続性と費用効果を同時に実現

合成戦略の最適化を達成する上で関連する要因は、実際の状況によって異なります。例えば、品質に影響を与えることなく空時収量を増加すると同時に、溶媒や他の助剤、エネルギーを削減（場合によっては回収）し、廃棄に費用がかかる副生成物の産出を最小限に抑えることで、資源節約と環境保護が経済メリットももたらすことになります。また、合成が高価な専門装置や複雑なクリーニング作業を必要としないシンプルな数段階で実行可能であれば、同様に経済効果を得ることができます。さらなる利点として、サルティゴの製造拠点がレバクーゼンとドルマーゲンのケムパークにあることです。ケムパークの高度に統合されたネットワーク（例えば、信頼できる供給および廃棄物処理施設が近接）のメリットを活かすことができます。サンドリは、次のように述べています。「最適化生産プロセスとネットワーク構造が、例えば農薬や精密化学分野などの大量生産において役立つことは疑いのないことです。さらに、溶媒、クロマトグラフィーの固定相、そして非対称の合成向けキラル補助剤などに、リサイクルや再利用を考慮することが有効となります」

受託製造プロセス

サルティゴは、プロセスの開発と最適化において定評ある経験豊かな専門家チームを有しています。これらの専門家は、新しいプロセスの開発や、お客様の特殊な要望に対応するため、既存の技術的パッケージの改善に必要な最新の技法、装置、システムを備えた最先端の研究所や技術センターで従事しています。サルティゴのオペレーション部門のプロセス開発・分析の責任者であるヨーク・モア博士は、次のように述べています。「例えば、有効成分のほ場試験または臨床試験など、プロセスの改善や簡素化によって、短期間でより大量生産することが可能となります」同時に、各反応ステージからの産出量も最適化することができます。「より短期間に、より多くの製品を生産することは、お客様にとって長期にわたるメリットであり、サルティゴが差別化できる価値ある技術でもあります」

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これは、ドイツ・ケルンで6月18日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。

この原文（英語）は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com

サルティゴについて：

サルティゴは、本社をドイツ・レバクーゼンに構え、レバクーゼンとドルマーゲンに製造拠点を置く受託製造の専門会社で、全世界に約1,200人の従業員を擁しています。特殊化学品メーカー、 ランクセスの完全出資子会社で、アドバンスト中間体部門（2014年度売上高： 16億4,300万ユーロ）に属し ています。農薬分野、医薬品分野など様々なライフサイエンス業界において、完全オーダーメイドのソリューションを顧客に提供しています。サルティゴについての詳細は、同社URLにてご確認下さい。www.saltigo.com（英語）

ランクセスについて：

ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2014年の総売上は80億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,300人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス（DJSI World）とヨーロッパ・インデックス（DJSI Europe）および「FTSE4Good」の構成銘柄です。

ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。

www.lanxess.co.jp

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(2015-00027J)