2019-11-15
第3四半期も安定した事業展開
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、2019年第3四半期の業績を発表しました。景気のさらなる低迷にも関わらず、ランクセスは第3四半期においても順調な事業展開となりました。しかしながら、予想された通り、前年同期比では微減となりました。特別項目を除いたEBITDAは、前年同期と比べて3.6%減の2億6,700万ユーロ(前年同期:2億7,700万ユーロ)となりました。
今四半期の業績は、特に、自動車産業の一層の需要低迷およびクロム鉱石事業の低迷によるマイナスの影響を受けました。しかしながら、これはランクセスの安定的な事業ポートフォリオおよび為替の好影響(特に米ドル高)によってほぼ相殺することができました。特別項目を除いたEBITDAマージンは15.0%(前年同期:15.5%)となりました。
ランクセスのCEOであるマティアス・ツァハトは、次のように述べています。「この激動の時代においても、ランクセスが築いてきた安定したポジションによって順調に事業展開できることが再び立証されました。厳しい事業環境が続くなか、ランクセスは今年度の業績目標の達成に向けて堅調にラストスパートをかけています」
ランクセスは、第4四半期は前年同期比で微増となると予想しています。2019年度通期の業績予測は、特別項目を除いたEBITDAは10億ユーロ〜10億5,000万ユーロ(前年同期:10億1,600万ユーロ)を見込んでいます。
ランクセスの2019年度第3四半期の連結売上高は、前年同期とほぼ同水準の17億8,100万ユーロとなりました。純利益は前年同期比13.8%減の6,900万ユーロ(前年同期:8,000万ユーロ)となりました。これは主に減価償却費の増加によるものです。1株あたり利益は0.79ユーロ(前年同期:0.88ユーロ)となり前年同期比10.2%減に留まりました。これは、自社株買い戻し完了後、期中平均発行済株式数が減少したためです。
有機金属事業の再構築
ランクセスは、事業ポートフォリオの一層の最適化を図っています。今後、利益率の高い成長分野に注力するため、有機金属事業の再構築に取り組んでいます。そのため、ランクセスはベルクカーメン拠点(ドイツ)において、アルミニウム系有機金属の製造能力拡大のため数百万ユーロの投資を行っています。このアルミニウム系有機金属は高品質プラスチックの製造において触媒として使用されています。同事業は高マージンおよび高成長が期待されます。
また、ランクセスは、ベルクカーメン拠点でスズ系有機金属も製造しています。ランクセスは、同事業を米国の化学会社、PMCグループに売却しました。両社は2019年11月9日付けで売却に関する合意書に調印し、事業譲渡は2019年末に完了する予定です。両社は売買価格を公表しないことで合意しています。ランクセスは、2021年末まではPMCグループ向けに受託製造としてスズ系有機金属を製造する予定です。スズ系有機金属は、主にポリ塩化ビニル(PVC)、触媒、他の化学中間体用途の製造に使用されています。
ランクセスの経営委員会メンバーであるフーバト・フィンクは次のように述べています。「ランクセスは、有機金属事業の再構築によって、事業の安定化と事業ポートフォリオの強化を一層図ってまいります。同時に、ランクセスは、スズ系有機金属事業が譲渡先においてさらなる発展を遂げることを確信しています」
有機金属事業はアドバンスト工業化学品ビジネスユニットに属しています。
2019年第3四半期:4部門のうち、3部門が収益増
アドバンスト中間体部門は第3四半期においても好業績を達成しました。特に、サルティゴにおける好調なプロジェクト事業が大きく貢献しました。さらに、為替の好影響も寄与しました。原料価格の低下に伴う販売価格の値下げにも関わらず、売上高は前年同期比2.8%増の5億4,900万ユーロ(前年同期:5億3,400万ユーロ)となりました。特別項目を除いたEBITDAは前年同期比2.3%増の8,900万ユーロ(前年同期:8,700万ユーロ)となり、特別項目を除いたEBITDAマージンは前年同期と横ばいの16.2%となりました。
スペシャリティアディテイブス部門は、自動車産業の需要低迷および低マージンの受託製造契約終了にも関わらず、好業績を達成しました。これは、為替の好影響とポリマーアディティブスビジネスユニットの好業績が寄与したためです。売上高は前年同期と同水準で5億300万ユーロとなりました。特別項目を除いたEBITDAは前年同期比4.3%増の9,700万ユーロ(前年同期:9,300万ユーロ)となり、特別項目を除いたEBITDAマージンは19.3%(前年同期:18.5%)に増加しました。
パフォーマンスケミカルズ部門は、前年同期と比べて好業績となりました。水処理製品および物質保護製品関連事業は、この数四半期に続いて堅調となりました。さらに、為替の好影響も寄与しました。皮革用化学品ビジネスユニットにおいて引き続きクロム鉱石事業の低迷の影響を受けました。売上高は前年同期比6%増の3億5,400万ユーロ(前年同期:3億3,400万ユーロ)となりました。特別項目を除いたEBITDAは前年同期比5.7%増の5,600万ユーロ(前年同期:5,300万ユーロ)となり、特別項目を除いたEBITDAマージンは前年同期と横ばいの15.8%となりました。
エンジニアリングマテリアルズ部門の売上高と特別項目を除いたEBITDAは、引き続き自動車産業の需要低迷の影響を受けました。売上高は原料価格の低下に伴う販売価格の値下げにも影響されました。為替の好影響にも関わらず、売上高は前年同期比10.4%減の3億5,300万ユーロ(前年同期:3億9,400万ユーロ)となりました。特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比15.7%減の5,900万ユーロ(前年同期:7,000万ユーロ)となり、特別項目を除いたEBITDAマージンは16.7%(前年同期:17.8%)となりました。
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これは、ドイツ・ケルンで11月13日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて
ランクセスは、世界33カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2018年の総売上は72億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 15,500人、世界中に60の拠点を展開しています。主な事業は、中間体、特殊化学品、プラスチックの開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)、ヨーロッパ・インデックス(DJSI Europe)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
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