2013-04-23
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、メガトレンドである「都市化」に対応するために、バイオサイド製品のポートフォリオ強化の一環として、シンガポールに拠点を置くPCTS Specialty Chemicals Pte. Ltd.(以下、 PCTS社)を買収したと発表しました。買収価格は非公開で、売買契約は直ちに成立しています。
この買収によってランクセスは、従来のバイオサイド製品群を補完し、さらにPCTS社の塗料・塗装分野における定評ある専門性とノウハウからメリットを得ることで、急成長するアジア太平洋地域において塗料・塗装向けのバイオサイド製品の有数のサプライヤーとなります。
PCTS社は、健康・安全・環境に関する厳格な基準に準拠し、環境に優しい水性塗料用バイオサイドに特化しています。バイオサイドは微生物による塗装表面の劣化と変色を防ぎます。
ランクセスのシンガポール本社に近接するPCTS社は、近代的な製造設備と研究施設を有し、従業員は約20名です。PCTS社の2012年度の売上高は数百万ユーロとなり、その60%を中国市場で占めています。買収前は、NIPSEA Technologies Pte Ltd.がPCTS社株式の過半数を保有していました。
ランクセスの経営委員会メンバーであるレニェー・ファン・レッセルは、次のように述べています。「この買収は、メガトレンドである『都市化』に対応する高性能ソリューションの主要サプライヤーとして、ランクセスのポジションを明確に示すものです。さらに、活況のアジア市場におけるランクセスの資産基盤の強化となります」
PCTS社は、ランクセスのパフォーマンスケミカルズ部門に属する物質保護剤(MPP)ビジネスユニットに統合され、PCTS社の施設が物質保護剤ビジネスユニットのアジア太平洋地域における新事業本部となります。物質保護剤ビジネスユニットはすでにバイオサイド製品の世界有数のサプライヤーで、2011年には米国のバイオサイドメーカーであるベリケム社およびスイスのシンジェンタ社の物質保護剤事業を買収しています。
また、物質保護剤ビジネスユニットは、飲料向け安定剤に使用される有効成分を提供し、殺菌剤用フェノール系有効成分の世界有数のメーカーです。現在、クレフェルド-ユルディンゲンとドルマーゲン(いずれもドイツ)、ピッツバーグ(米国)、ジャガディア(インド)、常州(中国)に製造拠点を構えています。同ビジネスユニットは、トルステン・デアが責任者を務め、約350名の従業員が従事しています。
シンガポールにおけるランクセス
2004年に設立されたランクセスPte.Ltd.(シンガポール)は、イアン・ウッドが代表を務め、現在、約380名の従業員を擁し、東南アジアおよびアジア太平洋地域におけるランクセスの重要な事業活動と技術サービスのハブ機能を果たしています。またシンガポールには、2013年第1四半期に世界最大級のプラントをジュロン島で稼働開始したブチルラバービジネスユニットが、グローバル事業本部を構えています。同プラントは、2013年第3四半期に商業生産を予定しています。さらに昨年、パフォーマンスブタジエンラバーズビジネスユニットが、ジュロン島において世界最大級のNd-PBR(ネオジウム触媒ポリブタジエンラバー)プラントの起工式を行いました。
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これは、ドイツ・レバクーゼンで4月5日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://press.lanxess.com
ランクセスについて:
ランクセスは、世界31カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2012年の総売上は91億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 17,200人、世界中に50の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・ワールド・インデックス(DJSI World)」および「FTSE4Good」の構成銘柄です。また、気候変動に関して優れた取組みおよび情報開示を行っている企業で構成されるCDLI(Carbon Disclosure Leadership Index:情報開示先進企業リスト)に選定されています。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。www.lanxess.co.jp
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