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2011-02-15

ランクセス、バイオ原料への取組みをさらに強化

  • Gevo社の新規株式公開(IPO)に1,700万米ドルを出資
  • Gevo社と10年間の独占供給契約に合意
  • バイオ原料によるブチルゴム製造に成功

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、バイオ原料を使用したプレミアム合成ゴム製造への取り組みを強化すると発表しました。その一環として、米国の先進バイオ燃料∕再生可能化学品会社「Gevo」(ジーヴォ)社の持ち株比率を増加し、また10年間の独占供給契約を締結しました。


世界最大の合成ゴムメーカーであるランクセスは、 Gevo社の新規株式公開に1,700万米ドルを投資し、これにより現在の株式保有率は9.1%となりました。ランクセスは2010年5月に私募形式の非上場株発行の一部として1,000万米ドルをGevo社に出資しています。


ランクセスがGevo社の株式保有比率を増加させたことは、再生可能資源からイソブテンを製造する両社の共同開発が順調に進展していることを示しています。イソブテンは、ブチルゴムの製造で必須の主要原料です。


ランクセスの CEO であるアクセル・ハイトマンは次のように述べています。「イソブテンの世界最大の需要量を誇るランクセスは、従来の化石燃料の代替として再生可能な資源の選択肢を検討していく必要があります。Gevo社への投資は、今後一層重要視される『環境に優しい化学』と持続可能な製造に対するランクセスの姿勢をより明確化します」


イソブテンは、通常様々な石油誘導体を原料として、スチームクラッカーによって製造されています。Gevo社は、その代替法として、トウモロコシを原料にバイオマスの発酵性糖から有機化合物イソブタノールを精製する、新発酵プロセスの開発を行なっています。一方、ランクセスはイソブタノールを脱水化させイソブテンを精製するプロセスを開発しています。


株式投資に加え、ランクセスとGevo社は、バイオ原料によるイソブタノールを、今後10年間にわたり両社間で一定量の独占的供給・購入する契約に合意しました。最終的な買取り契約については現在、交渉段階にあります。


Gevo 社のCEO であるパトリック・グルーバ氏は、次のように述べています。「ランクセスが当社の保有株を増加したことを大変嬉しく思います。ランクセスとの新たな10年契約は、再生可能な資源からイソブテンを製造するための技術と投資の重要性を再確認するものです。そしてランクセスとの戦略的関係を確固たるものにし、将来的により大きな成長が期待できます」


Gevo社のイソブタノールは、特殊化学品として直接使用される他、ガソリンブレンド基材、ジェット燃料、プラスチック、繊維、ゴム、その他のポリマーの基礎構成要素として使用されています。Gevo社は現在、ラバーン(米国ミネソタ州)にある第1エタノール製造施設(年間製造能力2200万ガロン)を、2012年上半期を目途に、イソブタノール製造施設(年間製造能力1800万ガロン=50,000トン)に改造中です。さらに、Gevo社は買収および合弁事業により、その製造能力を2015年までに年間製造能力3億5000万ガロン超に増強することを目指しています。


ランクセスの脱水プロセスは、ラボレベルのみならず、レバクーゼン(ドイツ)の小規模な反応炉でも数カ月間にわたり、その成功が証明されています。これらのテストで、脱水プロセスによるバイオ原料から製造されたブチルゴムが、タイヤ産業の厳しい仕様要求に準拠していることが実証されました。ランクセスの売上は、その約25%がタイヤ産業の顧客です。


コロラドに拠点を置くGevo 社は、2005年に設立され、現在、約100名の従業員を擁しています。新規株式公開で9,570万米ドルを調達し、2011年2月9日にNASDAQ証券取引所に上場しました。クリーンテクノロジー産業への投資では第一人者として知られる航空会社創設者リチャード・ブランソン氏の「ヴァージン・グリーン・ファンド」をはじめ、Gevo 社の他の既存株主も、新規株式公開において追加出資しています。


ランクセスは、世界第2位のブチルゴムメーカーで、サーニア(カナダ)とズヴァインドレヒト(ベルギー)の2カ所に製造拠点を構えています。さらに、4億ユーロを投資し、シンガポールに新ブチルゴム製造拠点を建設中で 2013 年第1 四半期に稼動予定です。


ロン・コマンダーが責任者を務めるランクセスのブチルラバービジネスネスユニットは、タイヤおよびゴム産業向けに、高品質のブチルゴムとハロブチルゴムを製造しています。高い空気・液体不透過性が、これらのゴムの優れた特性の1つです。この特性は、特にタイヤ用インナーライナーおよびインナーチューブ、その他のニッチ市場(例えば医薬用ゴム栓や防護服など)に活用されています。


2011年5月8~11日にトロント(カナダ)で開催される、バイオテクノロジー産業機構(BIO)主催の「工業バイオテクノロジーとバイオプロセシングに関する第8回年次世界会議」で、ランクセスとGevo社は本会議を主催します。この会議では、藻類バイオマス利用技術、海洋バイオテクノロジー、食品成分、合成生物学の促進だけでなく、先進のバイオ燃料、再生可能エネルギー化学プラ


ットフォーム、再生可能な原料、エネルギー原料作物開発の商業化における進展が紹介されます。イベントの詳細につきましては、下記URLをご参照ください。
www.bio.org/worldcongress/ (英語)


これは、ドイツ・レバクーゼンで2月15日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。http://www.press.lanxess.com


ランクセスについて
ランクセスは、世界24カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2009年の総売上は50億6,000万ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 14,700人、世界中に45の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。http:// www.lanxess.co.jp


本件に関するお問い合わせ先:
ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ
TEL : 03-5293-8005 FAX : 03-5219-9773
lanxess.japan@lanxess.com


免責について (Forward-Looking Statement):
このニュースリリースには、ランクセス経営陣による現在の仮定と今後の予測に基づく記述があります。既知あるいは未知の各種リスクや不確定性、その他の要素により、本頁に記載された予測と弊社の今後の総合売上高、財務状況、業績の数字が異なる場合があります。弊社は、ニュースリリースの記載事項を更新、もしくは今後の出来事や進展状況に合わせ、内容を変更する義務はないものとします。


(2011-00030J)