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2011-03-22

ランクセス、2010年度第4四半期 / 通年の業績を発表

顕著な伸びを記録し、成長軌道を持続

  • 2010年通年の売上高: 71億ユーロ (前年比41%増)
  • 特別項目調整前EBITDA*1: 9億1,800万ユーロ (前年比97%増)
  • 純利益: 3億7,900万ユーロ (2009年: 4,000万ユーロ)
  • 2010年度配当提案:1株0.70ユーロ (前年比40%増)
  • 2011年の見通し: 売上高および特別項目調整前EBITDAは前年より増加
  • 「GOFOR1.4」戦略を推進

ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、2010年度第4四半期と通年の業績を発表しました。戦略的経営および全般的な事業の回復基調により、2010年の業績は顕著な伸びを記録しました。連結売上高は、販売量の増加および販売価格の値上げが牽引し、前年比41%増の71億ユーロを達成しました。特別項目調整前EBITDAは、第3四半期業績発表における上方修正を上回る、前年比でほぼ倍増の9億1,800万ユーロとなりました。特別項目調整前EBITDAマージン*2は、12.9%(2009年: 9.2%)となり、純利益は前年の約10倍の3億7,900万ユーロとなりました。


ランクセスのCEOであるアクセル・ハイトマンは、本日、デュッセルドルフで開催された業績発表で次のように述べています。「2010年に好業績を達成したランクセスは、2011年への好スタートを切り、持続的な成長軌道にあります。世界的なメガトレンドである車社会化、都市化、農業、水資源に向けたプレミアム製品と新興国市場への注力が成長の原動力となります」


2010年第4四半期: 堅調な業績


2010年第4四半期の売上高と利益は、好業績を達成した前年同期と比較しても、なお増加となりました。全3部門が販売量の増加、製品価格の値上げ、および有利な為替変動の恩恵を受け、第4四半期の連結売上高は、前年同期比32%増の18億ユーロを達成しました。パフォーマンスポリマーズ部門の合成ゴム事業では、ドイツで義務化された冬季における冬用もしくは全天候型タイヤ装着規制が追い風となりました。


グループの特別項目調整前EBITDAは、前年同期比19%増の1億7,200万ユーロとなりました。アドバンスト中間体部門は、農薬のエンドユーザー市場の回復を受けて、最大の成長率を達成しました。


特別項目調整前EBITDAマージンは、合成ゴム事業における予定されたプラント改良工事および従業員への特別ボーナス支給のため9.4%の微減となりました。純利益は、前年同期比86%増の2,600万ユーロとなりました。


地域別業績: 新興国市場で活況


中南米地域の2010年度の売上高は、前年比85%増の9億5,500万ユーロとなり、他地域と比べ最大の成長率を記録しました。同地域はランクセスグループの総売上高の13%を占めています。ブラジルにおけるパフォーマンスポリマーズ部門が主な牽引役となりました。


アジア太平洋地域の売上高は、前年比43%増の16億ユーロとなり、グループの総売上高の23%を占めています。インドと中国において買収した基礎化学品事業が連結業績に組み込まれたことが後押しし、同地域においてアドバンスト中間体部門が最も堅調な伸びを記録しました。


EMEA(ドイツを除く欧州、中東、アフリカ)地域の売上高は、前年比31%増の20億ユーロを達成し、引き続きグループ最大の売上を誇る地域となりました。グループの総売上高の29%を占めています。特に、パフォーマンスポリマーズ部門が牽引役となりました。ロシア、トルコ、南アフリカは、同地域において最大の売上成長率を達成しました。


BRICs諸国(ブラジル、ロシア、インド、中国)は、前年比60%増の16億ユーロとなり、グループの総売上高の23%(2009年: 20%)を占めています。


北米地域の売上高は、前年比50%増の12億ユーロで、グループの総売上高の16%を占めます。同地域のパフォーマンスポリマーズ部門の売上高は前年比50%以上の増加となりました。


ドイツの売上高は、前年比24%増の13億ユーロで、グループの総売上高の19%を占めます。パフォーマンスポリマーズ部門とパフォーマンスケミカルズ部門が二桁台の売上成長率を達成しました。


事業分野別の業績: メガトレンドが全部門の成長を牽引


パフォーマンスポリマーズ部門は、前年比58%増の38億ユーロを達成し、2010年度の部門別売上高において最大となりました。販売量の増加および製品価格の値上げが売上高の成長を牽引しました。同部門の特別項目調整前EBITDAは、前年比で倍以上の5億8,500万ユーロとなりました。ブチルラバーおよびパフォーマンスブタジエンラバーズの両ビジネスユニットは、タイヤ買い替えおよびOEM市場の回復から恩恵を受けました。テクニカルラバープロダクツおよびセミクリスタリンプロダクツの両ビジネスユニットは、全般的な需要の好転とマーケティング活動の強化により大幅な伸びを記録しました。


アドバンスト中間体部門の売上高は、販売量の増加、製品価格の値上げ、インドと中国における基礎化学品事業の買収が連結業績に組み込まれたことが牽引し、前年比20%増の13億ユーロとなりました。特別項目調整前EBITDAは、前年比44%増の2億2,200万ユーロとなりました。基礎化学品ビジネスユニットおよびサルティゴは、農薬のエンドユーザー市場において年末に向け回復が見られました。さらに、基礎化学品ビジネスユニットは、自動車業界の回復を受け、年間を通じて好業績を達成しました。


パフォーマンスケミカルズ部門は、7つの全ビジネスユニットの販売量が大幅に増加したことで、売上高は前年比29%増の20億ユーロとなりました。最も高い販売量増加率を示したのは自動車産業関連のビジネスユニットでした。特別項目調整前EBITDAは、前年比54%増の2億8,100万ユーロとなりました。同部門において、皮革用化学品および機能性化学品の両ビジネスユニットが最も高い収益の伸びを達成しました。皮革用化学品ビジネスユニットの高収益率は、衣料分野、家具分野、自動車分野によるものです。


健全な財務体質を構築


2010年の堅調な業績により、ランクセスは、強固なキャッシュフローと健全な財務体質を構築し、成長戦略を推進することが可能となりました。設備投資額は、前年比82%増の5億100万ユーロ、研究開発費は、前年比15%増の1億1,600万ユーロとなりました。


運転資本の変動前営業キャッシュフローは、前年比で倍以上の7億2,500万ユーロとなり、純負債は、前年比わずか15%の増加で9億1,300万ユーロとなりました。


2011年の設備投資額として、5億5,000万ユーロから6億ユーロを予算計上しています。その大部分をシンガポールのプチルゴム工場用に確保しています。


CFOのマティアス・ツァハトは、次のように述べています。「ランクセスの健全な財務体質と現在の資金調達構造を勘案すると、投資計画は特段の支障なく遂行することができます」


配当増額を提案


ハイトマンは次のように述べています。「2010年の好業績を反映し、前年比40%増の1株あたり0.70ユーロ、総額約5,800万ユーロの配当増額を提案します。この提案は、5月18日にケルンで開催される年次株主総会での承認を必要とします」


世界の従業員数が増加


T2010年末時点におけるランクセスの世界の従業員数は310名増加し、14,648名となりました。この増加は、ランクセスの成長戦略に伴ったもので、新規採用の従業員の大半がアジア太平洋地域の採用となります。


2010年の好業績を受けて、2010年末に世界中の従業員に特別ボーナスとして、総額2,000万ユーロが支給されました。これは2009年の経済危機の際の業員の功労に感謝の意を表したものでもあります。


「GOFOR1.4」戦略を推進

 

2010年9月にランクセスは、主要指標とする特別項目調整前EBITDAの2015年の目標値を約14億ユーロに設定し、有機的成長と外部的成長の二路線成長戦略を通して達成する計画を発表しました。「GOFOR1.4」と称するこの中期利益目標は、多くのプロジェクトで構成されており、下記がその例です。


  • ドイツ、米国、ブラジルにおいて高性能合成ゴム工場を拡大
  • インド・ジャガディアにイオン交換樹脂工場を新設
  • 中国・常州に皮革用化学品工場を新設
  • 米国・ノースカロライナ州とインド・ジャガディアに高性能プラスチック製造施設を新設
  • ドイツ・クレフェルド−ユルディンゲン工場内にホルマリン製造工場を新設
  • 合成ゴムの一種であるエチレン・プロピレンジエンゴム(EPDM)の製造を行う、DSMエラストマーズ事業を買収
  • タイヤ産業向け離型剤および加硫ブラダーのリーディングカンパニーであるDarmex社(本社:中南米)を買収
  • シンジェンタ社の物質保護剤事業を買収



ハイトマンは次のように述べています。「ご覧の通り、ランクセスは意欲的な中期利益目標達成に向け取組んでいます」

 


今後の見通しに確信


2011年は、さらに成長が期待できる年であり、売上高と特別項目調整前EBITDAは2010年より増加すると予測しています。世界経済と化学産業は、引き続き成長を維持しますが、2010年より低い成長率となるとみています。アジア太平洋地域中南米の新興国市場は、最大の成長率を達成するとみています。


パフォーマンスポリマーズ部門は、タイヤと高性能プラスチックの需要増により成長が期待でき、アドバンスト中間体部門は、農薬における景気好転の恩恵を受けるとみています。パフォーマンスケミカルズ部門は、欧州および北米の建設産業の緩やかな回復、自動車分野の継続的発展から恩恵を受けると予測します。製造能力拡大を行うことで、全3部門はさらに伸長するとみています。


2011年の平均為替レートは、1ユーロあたり1.40米ドルをみています。また、エネルギーおよび原料コストの高騰が予測されます。政治的な混乱と多くの国の国債発行が高水準になるという景気後退に陥る可能性は残ります。


主要データ(単位:100万ユーロ)

 


 

2010

 

年通年

 

2009

 

年通年

 

変動率

 

(%)

 

2010年

 

4四半期

2009年

 

4四半期

 

変動率

 

(%)

 

売上高

 

7,120

 

5,057

 

+41

 

1,832

 

1,392

 

+32

 

E特別項目調整前EBITDA

 

918 

 

465

 

+97

 

172

 

144

 

+19

 

特別項目調整前EBITDA マージン

 

12.9%

 

9.2%

 


 

9.4%

 

10.3%

 


 

純利益

 

379 

 

40

 

>100

 

26

 

14

 

+86

 

1株あたり利益 (EPS)

 

€4.56

 

€0.48

 

>100

 

€0.32

 

€0.17

 

+86


これは、ドイツ・レバクーゼンで3月17日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 www.press.lanxess.com


ランクセスについて
ランクセスは、世界24カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2010年の総売上は71億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 14,850人、世界中に45の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。http:// www.lanxess.co.jp


免責について (Forward-Looking Statements):
このニュースリリースには、ランクセス経営陣による現在の仮定と今後の予測に基づく記述があります。既知あるいは未知の各種リスクや不確定性、その他の要素により、本頁に記載された予測と弊社の今後の総合売上高、財務状況、業績の数字が異なる場合があります。弊社は、ニュースリリースの記載事項を更新、もしくは今後の出来事や進展状況に合わせ、内容を変更する義務はないものとします。


本件に関するお問い合わせ先:
ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ
TEL : 03-5293-8005 FAX : 03-5219-9773
lanxess.japan@lanxess.com


(2011-00047J)