2016-03-10
~ LED対応の熱可塑性樹脂材料 ~
ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(LANXESS)は、フランクフルト・メッセで2016年3月13日~18日に開催される国際照明・ビルオートメーション見本市「Light + Building 2016」に初出展します。ランクセスは、この見本市でLED(発光ダイオード)および他の照明用途向けの新しい熱可塑性樹脂材料の幅広いポートフォリオを紹介します。ハイパフォーマンスマテリアルズビジネスユニットの照明用途新規ビジネス開発マネジャーのトマス・マレクは、次のように述べています。「著しい成長を見せるLED市場は、ランクセス製品にとって絶好の機会となります。ランクセスの熱可塑性樹脂材料は多くの場合、金属や高価な高性能熱可塑性樹脂材料の代替品となります」
部品開発のあらゆる段階において、世界中のLEDと照明システムメーカーをサポートする、ランクセスの包括的なHiAnt技術サービスは、本見本市におけるもう一つのハイライトとなります。「私たちは、お客様の特殊なニーズに迅速に対応する技術とマーケティングの専門家で構成されたプロジェクトチームを設置しました」と、マレクは述べています。
LEDチップ、ハウジング、熱伝導性に優れた部品に注力
LED向けの新しい材料は特に光反射、耐熱・耐光性、流動性、熱伝導性や難燃性に関して最適化され、3つの用途分野(LED チップキャリア、ハウジング/コネクタ、優れた熱伝導性を要する部品)に注力します。LEDチップ向けの材料改革の一例として、ランクセス製品群の新ポリエステルグレードである、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート(PCT)コンパウンド「ポカン®(Pocan®)」があります。「高耐熱ポリアミドと異なり、このコンパウンドはほとんど経年劣化しないため、熱応力にさらされても高反射性を維持します」と、マレクは述べています。
ノンハロゲン難燃性の特長を備えたポリブチレンテレフタレート(PBT)でつくられた新しい高反射性材料は、ダウンライトやスポットライトなどのカバー製品向けに開発されました。これらの材料の特長の1つは、熱や光の影響下における優れたエージング特性です。
冷却エレメントなどの放熱部品向けのポリアミド6は、ノンハロゲンの高い難燃性と、優れた光反射と卓越した熱伝導性を兼ね備えた材料革新の1つです。
ランクセスは、高反射性や熱伝導性を必要としないLED部品向けの幅広い製品も提供しています。例えば、優れた流動性により、低ソリ・低収縮の利点を備え、複雑な薄肉部品向けの材料があります。その他にも、高い機械的応力に晒される部品向けの、高剛性・高強度ポリアミドとポリエステル系樹脂や高い耐衝撃性を必要とする部品向けの耐衝撃性材料などもあります。
お客様のご要望に沿ったHiAnt技術サービス
ランクセスは照明業界のお客様にさまざまなサービスを提供しています。例えば、お客様のご要望に沿った熱伝導性が得られる成形部品の設計をカスタムメイドで行っています。ランクセスの専門家チームは、ランプやLEDが点灯する時、その部品内の温度が、部品の形状と材料によりどのように影響を受けるかをシミュレーションすることも可能です。そのほか、完成品の実機評価に併せて、照明業界に広く使用されている落下衝撃およびハンマー衝撃試験のシミュレーションサービスも行っています。また、ランクセスは開発プロジェクトの一環として、材料のBRDF(双方向反射率分布関数)データを提供しています。「このデータは、例えば、照明やランプが、ある特定の地点に対してどのように光が届くかというシミュレーションプログラムに必要とされています」と、マレクは説明しています。
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これは、ドイツ・ケルンで2月23日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 www.press.lanxess.com
ランクセスについて:
ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2014年の総売上は80億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,300人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
www.lanxess.co.jp
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(2016-00019J)