2017-08-15
堅調な第2四半期を受け、2017年度通期の業績は前回発表同様、過去最高を予測
ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)は、2017年度第2四半期の業績を発表しました。ランクセスは堅調な第2四半期を受け、2017年度通期の業績は前回発表同様、過去最高を達成する見通しです。
2017年度第2四半期の連結売上高は、前年同期比ほぼ30%増の25億ユーロ(前年同期:19億ユーロ)、特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比約25%増の3億6,700万ユーロ(前年同期:2億9,300万ユーロ)となりました。この好業績は、今年4月に買収したケムチュラ社の事業による貢献、販売量の増加、製品価格の値上げが主な要因です。特別項目を除いたEBITDAマージンは14.6%で、前年同期の15.1%より微減となりました。
ランクセスのCEOであるマティアス・ツァハトは、次のように述べています。「ランクセスの成長戦略が実を結んでいます。堅調な業績と収益性の高い買収が、第2四半期の好業績に繋がりました。今回買収したケムチュラ社の事業はすでに大きく業績に貢献すると共に、ランクセスの特殊化学品ポートフォリオの他分野においても順調に展開しています」
純利益は、今期限りの特別費用の計上により、300万ユーロ(前年同期:7,500万ユーロ)となりました。これは、ケムチュラ社の買収費用および2017年第4四半期に予定するアルゼンチンのサラテ拠点でのクロム化学品製造の閉鎖費用計上の結果となります。特別費用を除く純利益は前年同期比約75%増の1億4,100万ユーロ(前年同期:8,000万ユーロ)となります。
「ランクセスは、総体的に着実な事業展開を図っており、今年度通期の業績は、前回発表同様、過去最高を予測しています。しかしながら、非常に好調であった前年度と比べて2017年度下半期の伸びは緩やかになるとみています」と、ツァハトは述べています。
ランクセスは今年度通期の特別項目を除いたEBITDAは、前回発表同様、12億2,500万ユーロから13億ユーロの範囲と予測しています。ランクセスのこれまでの最高業績は、2012年度に達成した約12億ユーロです。
新事業部門体制による業績
ランクセスは、今年4月末に米国のケムチュラ社の買収を完了し、続いて事業部門体制の再編を図りました。今後は、12ビジネスユニットで構成された、以下の5つの事業部門による業績報告を行います。
事業部門別報告では必要に応じて過去5年間の数値も報告します。
全ての部門において売上高は前年同期比で増加
アドバンスト中間体部門の売上高は、前年同期比14.0%増の5億500万ユーロ(前年同期:4億4,300万ユーロ)、特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比10.2%増の9,700万ユーロ(前年同期:8,800万ユーロ)となりました。製品価格の値上げと新たに追加された有機金属化合物事業が業績に貢献しました。特別項目を除いたEBITDAマージンは、19.2%(前年同期:19.9%)となりました。
スペシャリティ アディティブス部門の売上高は、前年同期比106.6%増の4億4,000万ユーロ(前年同期:2億1,300万ユーロ)、特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比67%増の7,500万ユーロ(前年同期:4,500万ユーロ)となりました。この好業績は主に、今回買収したケムチュラ社の事業がけん引しました。さらに、販売量の増加も好影響を与えました。特別項目を除いたEBITDAマージンは、17.0%(前年同期:21.1%)となりました。
パフォーマンスケミカルズ部門の売上高は、前年同期比11.2%増の3億6,700万ユーロ(前年同期:3億3,000万)、特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比15.9%増の 8,000万ユーロ(前年同期:6,900万ユーロ)となりました。製品価格の値上げと2016年に買収した衛生・消毒用特殊製品事業が業績に寄与しました。特別項目を除いたEBITDAマージンは、21.8%(前年同期:20.9%)となりました。
新たに設立されたエンジニアリングマテリアルズ部門の売上高は、前年同期比31.3%増の3億6,100万ユーロ(前年同期:2億7,500万ユーロ)、特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比60.0%と大幅増の7,200万ユーロ(前年同期:4,500万ユーロ)となりました。今回買収したケムチュラ社のウレタン事業が特に好業績に貢献しました。さらに、販売量の増加、製品価格の値上げ、高い設備稼働率も寄与しました。特別項目を除いたEBITDAマージンは、前年同期の16.4%をかなり上回り19.9%となりました。
アランセオ部門の売上高は、前年同期比24.6%増の8億3,500万ユーロ(前年同期:6億7,000万ユーロ)、特別項目を除いたEBITDAは、前年同期比3%減の9,200万ユーロ(前年同期:9,500万ユーロ)となりました。原料価格の高騰分の一部は価格転嫁しましたが、特にエネルギーコストの高騰分を十分転嫁できませんでした。特別項目を除いたEBITDAマージンは、11.0%(前年同期:14.2%)となりました。
2017年度第2四半期 主要データ(単位:100万ユーロ)
| 2016年度 第2四半期 | 2017年度 第2四半期 | 変動率(%) |
売上高 | 1,943 | 2,522 | 30 |
特別項目を除いたEBITDA | 293 | 367 | 25 |
特別項目を除いたEBITDA マージン (%) | 15.1 | 14.6 |
|
純利益 | 75 | 3 | (96) |
1株当たり利益(EUR) | 0.82 | 0.04 | (96) |
特別項目を除いた 1株当たり利益(EUR) | 0.88 | 1.54 | 75 |
これは、ドイツ・ケルンで8月10日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com
ランクセスについて
ランクセスは、世界25カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2016年の総売上は77億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 19,200人、世界中に75の拠点を展開しています。主な事業は、中間体、特殊化学品、プラスチックの開発、製造とマーケティングです。また、ランクセスは、サウジアラムコ社との合弁会社ARLANXEO(アランセオ)を通して、合成ゴムを提供するリーディングサプライヤーです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。www.lanxess.co.jp
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