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2017-03-30

ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツ社、 薄肉デザインで大型構造部品を発表

メルセデス・ベンツ Sクラス オープンカーのモジュールラックに 連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシートが採用

  • アルミニウムの代替
  • 重量を50%低減
  • 多くの統合された機能
Blanks made of Tepex dynalite (left); shaped and overmolded blanks with numerous integrated functions (right). The flat areas of the module rack are only one millimeter thick thanks to Tepex dynalite. Photo: Pöppelmann Kunststofftechnik GmbH & Co. KG


ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス(
LANXESS)グループ傘下のボンドラミネーツ社(本:ドイツブリーロン)が開発した連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシートが、このたび、メルセデス・ベンツ Sクラス オープンカーに採用されました。

 

連続繊維で強化された半仕上げ熱可塑性コンポジットシートの使用で、大型構造部品が薄肉デザインとなり、軽量化を実現するだけでなく、複数の機能も統合することができます。その一例として、メルセデス・ベンツ Sクラス オープンカーでは、わずか1ミリの厚さの新しいモジュールラックが使われ多くのコントローラがこのコンポーネントに搭載されています。このモジュールラックに、ボンドラミネーツ社の「テペックス® ダイナライトTepex® dynalite102-RG600(2)/47%」が採用されました

 

このたび採用されたボンドラミネーツ社開発の「テペックス」は、連続繊維で強化された半仕上げポリアミド6コンポジットを使いハイブリッド成形プロセスで加工されています。ランクセスのキーアカウントマネジャーのユリアン・ハスペルは次のように述べています。「結果として、これまで使用されていたアルミニウムと比較するとコンポーネント50%軽量化でき、この低重量と統合された機能によって組み立てが容易となり、一層のコスト効果に繋がります

 

共同開発

このモジュールラックは、0.5×0.5メートルのサイズで、トランクの下に設置されています。これは、メルセデス・ベンツ社の自動車開発部門とパートナー数社によって開発されました。ランクセスはこのコンポーネントの機械的デザインに関するコンセプトを設計し様々な荷重状況を計測しました。モジュールラックのメーカーであるPöppelmann Kunststofftechnik GmbH & Co. KG社は、機能統合、全自動のワンショットハイブリッド成形プロセス、部品評価などコンポーネントの詳細なエンジニアリングを担当しました。金型はGeorg Kaufmann Formenbau AG社によって製造されます。www.gktool.ch

 

高温のテペックスインサートの安全なハンドリング

「このラックは簡略化した射出成形プロセスで製造することもできます。しかし、ラックの面積が大きいことから、低い射出圧力を保持するため、より厚い壁が必要でした。この場合でも、アルミニウム製の部品と比べると大幅に重量は低減されますが、私たちはさらに改良の余地があると考えました」と、ハスペルは述べています。従って、さらに軽量化するために、ハイブリッド成形プロセスが選択されました。このプロセスで「テペックス ダイナライト ブランク」が使用され、ワンショットプロセスによって加熱、可塑化、そして成形され、その後ランクセスのガラス繊維で強化したポリアミド6「デュレタン®Durethan®BKV 30 H2.0」で被覆します。「部品の大きさに関わらず、柔らかく高温のテペックス ダイナライト ブランク』が安全に金型内で正確に配置することができます。これが安定した製造プロセスに貢献します」とランクセスの構造コンポーネントの専門家であるグレゴール・エフェスは述べています。

 

アルミニウムより一層高いコスト効果

ハイブリッド成形プロセスは、射出成形の利点を活用することができます。例えば、ネジボス、クリップ、強化リブやガイドエレメントなどがコンポーネントに一体成形することができます。「クリップはネジ接続を削減し組立を容易にします。それは、クリップの組込みによって、通常コントローラを搭載するためのネジ接合部が不要となるからです」と、エフェスは述べています。

 

コンポジットデザインが複雑な形態であっても実行可能

この共同開発プロジェクトが無事終了し、ランクセスは、現在、他のシステムサプライヤーや自動車メーカーと共に、類似のコンポジットデザインを有する大型のモジュールラックの開発に携わっています。エフェスは今後の展望について、「テペックスは、高い剛性、強度、良好なドレープ特性を備えており、狭い装着スペースゆえに複雑な形となるブラケットの組込みにおいても応用の機会が大いにあります」と述べています。こうした中で、オールプラスチック部品はより優れた減衰特性(騒音・振動・ハーシュネス)のさらなる利点も提供します。

(写真左): テペックス・ダイナライトを使用したブランクシート(予備裁断平板)

(写真右): 成形・被覆され複数の機能を統合したブランクシート

モジュールラックの平らな部分は、テペックス・ダイナライトの使用によりわずか1ミリメートルの厚さを実現。

(写真:Pöppelmann Kunststofftechnik GmbH & Co. KG社)

 

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これは、ドイツ・ケルンで314日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。

この原文(英語)は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com

 

 

ランクセスについて

ランクセスは、世界25カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2016年の総売上は77億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,700人、世界中に54の拠点を展開しています。主な事業は、中間体、特殊化学品、プラスチックの開発、製造とマーケティングです。また、ランクセスは、サウジアラムコ社との合弁会社ARLANXEO(アランセオ)を通して、合成ゴムを提供するリーディングサプライヤーです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウジョーンズサステナビリティインデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。

ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。

www.lanxess.co.jp

 

本件に関するお問い合わせ先

ランクセス株式会社 コーポレートコミュニケーションズ

TEL : 03-5293-8005 FAX : 03-5219-9773

lanxess.japan@lanxess.com

 

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