ランクセス、非晶性および半結晶性プラスチック向け着色剤 「マクロレックスGran」を「K2016」で紹介

ドイツの特殊化学品メーカー、ランクセス（LANXESS）のラインケミーアディティブス（ADD）ビジネスユニットは、ドイツ・デュッセルドルフで2016年10月19日から26日まで開催される、国際プラスチック・ゴム産業展「K2016」において、非晶性および半結晶性プラスチックを鮮やかに着色する有機染料「マクロレックス® （Macrolex®）Gran」を紹介します。この着色剤はマイクログラニュールのため、パウダーやコンパクトグラニュールと比べて、分散性、加工特性、ハンドリング性において非常に優れています。

マイクログラニュール「マクロレックス」は、容易に粉砕される中空球からなっており、素早く、均一かつ完全に分散し、プラスチックに吸収されます。色によって異なりますが、中空球は約2～10ミクロンの間の微細一次粒子からなるため、卓越した製品加工性を発揮します。良好な自由流動性を備える0.3mmの球状は、正確な計量がしやすく、ミキシング工程において塊の形成を防ぎます。パウダーと比べて、かさ密度が4倍高いため、加工、輸送、保管が容易になります。

さらに、このグラニュール状の着色剤は、職場の安全性および環境保護に対しても大きく貢献します。例えば、容器を完全に空にすることが可能です。パウダー状の着色剤に比べて、「マクロレックスGran」の加工では粉塵の発生が非常に少ないため、粉塵が飛び散るリスクを低減でき、その保護対策と施設の洗浄費用を大幅に削減することができます。

また、「マクロレックスGran」は、中空球が粉塵の発生を抑制する大きさでありながらも、粒径はパウダーよりも小さいため、プラスチックに迅速かつ完全に溶解することが可能です。

ランクセスのADDビジネスユニットのプラスチック添加剤ビジネスラインの責任者であるラルフ・ショルツは、次のように述べています。「ランクセスは、3階建てに相当する巨大なスプレー乾燥機を利用した特別な製品プロセスによって、高品質なマイクログラニュール『マクロレックスGran』を生み出しました。この設備投資によって、最高品質だけでなく高コスト効率も実現した、プラスチックを鮮やかに彩る高性能製品をお客様に提供することができるようになりました」

「マクロレックスGran」は、計量が容易で、分散性にも優れているため、主に押出機や射出成形機に使用されます。この着色剤は有機溶媒に溶解しやすく、PS、PET、PC、ABS、PMMAなどの非晶性および半結晶性プラスチックの着色に最適です。「マクロレックスGran」は、最終製品に高い着色力、鮮明性、耐熱性、耐候性、耐光性をもたらします。「マクロレックスGran」の重要な用途分野には、PETボトルなどの食品包装や子供の玩具の着色が含まれますが、それは「マクロレックス」が、これらの用途の厳しい純度要求に準拠しているからです。ショルツは、次のように述べています。「プラスチックの鮮やかな着色と高い環境基準を兼ね備えた『マクロレックスGran』は、ランクセスの革新的な着色技術の代表例です」

これは、ドイツ・ケルンで6月28日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。

この原文（英語）は、以下のURLにてご参照下さい。 http://www.press.lanxess.com


ランクセスについて
ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2015年の総売上は79億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,600人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、中間体、特殊化学品、プラスチックの開発、製造とマーケティングです。また、ランクセスは、サウジアラムコ社との合弁会社ARLANXEO（仮称：アランセオ）を通して、合成ゴムを提供するリーディングサプライヤーです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス（DJSI World）および「FTSE4Good」の構成銘柄です。

ランクセスについての詳細は同社URLにてご確認下さい。
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