2016-03-02
ランクセスグループ傘下のボンドラミネーツ社は、フランス・パリで2016年3月8日~10日に開催される欧州複合材料展「JEC2016」において、連続繊維で強化された熱可塑性コンポジットシート「テペックス®(TEPEX®)」製品群の新しい用途を紹介します。ボンドラミネーツ社のマネージングディレクターであるヨッヘン・バウダは、次のように述べています。「世界有数のこのコンポジット展示会で、当社は、大量生産での部品の機械的・工学的性能に関して、『テペックス』半仕上げコンポジットがもたらす利点について紹介します。このコンポジットは、特に半仕上げ製品の成形と射出成形を組み合わせるハイブリッド成形に適しています」
射出成形金型内でワンショットの成形およびオーバーモルドが可能に
半仕上げコンポジットは、ハイブリッド成形加工において、射出成形金型内で自動化されたワンショット工程で成形およびオーバーモルドが可能となります。これによって、製造工程を短縮するだけでなく、予備成形設備が不要となるため、投資コストも削減できます。その成果は、再加工が不要で、固定やガイドなどの機能が直接統合された、品質の再現性に優れた精密3次元部品です。バウダは、次のように述べています。「この信頼性の高い安定した製造工程のサイクルタイムは現在60秒以下であるため、複雑な部品もコスト効率良く、大量生産を実現します」
ボンドラミネーツ社はブリロン拠点で、完全自動化された、ハイブリッド成形による「テペックス」加工用の実証セルを設置しました。「これを使用し、量産可能な試作品の開発においてお客様をサポートします」と、バウダは述べています。
ドレーピングのシミュレーションから局所的な繊維配向計算
ボンドラミネーツ社は、半仕上げコンポジットのドレーピングであれ、成形されたインサートシートのオーバーモルドであれ、ハイブリッド成形工程の全段階をシミュレーションすることが可能です。「ドレーピングシミュレーションで成形された半仕上げ製品における局所的な繊維配向をはじめとし、部品の機械的特性を正確に計算できるため、負荷に応じて部品を的確にデザインできます」と、バウダは述べています。様々な量産の試作構造部品において、これらの統合された計算ツールの信頼性と正確性がすでに証明されています。
意匠用途のための魅力的な表面
「テペックス」半仕上げコンポジットを使ったハイブリッド成形は、フロントエンド、ブレーキペダル、シートシェルなど目につかない構造部品の製造だけでなく、電子用途のカバー部品、スポーツ用品コンポーネントなど外観が重要な意匠用途向けにも効果的です。可変金型温度制御によって、厳しい要求に対応する表面品質を実現します。「今回、私たちのブースでは、『テペックス』がハイブリッド成形においていかにデザインの自由度を広げるかを、サンプル製品を用いてご紹介する予定です」と、バウダは述べています。
この展示会で、ボンドラミネーツ社はハイブリッド成形によるコスト効率の高い量産の構造部品の例として、ドイツのスポーツ車に使用された高度に統合された耐衝突性シートシェルおよびスキーのビンディングを展示します。「お客様に自動化されたハイブリッド成形工程をご理解いただくために、この展示会では様々な部品の量産に関するビデオをご覧いただきます」と、バウダは述べています。
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これは、ドイツ・ケルンで2月22日に発表されたリリースをもとに、ランクセス株式会社が発表したものです。
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ランクセスは、世界29カ国で事業を展開する大手特殊化学品メーカーです。2014年の総売上は80億ユーロにのぼり、全世界の従業員数は約 16,300人、世界中に52の拠点を展開しています。主な事業は、プラスチック、合成ゴム、中間体、特殊化学品の開発、製造とマーケティングです。ランクセスは、持続可能性に優れた企業を選定する「ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」のワールド・インデックス(DJSI World)および「FTSE4Good」の構成銘柄です。
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